INTERVIEW

試合後のコメント

2021年05月11日 | 取材日:2021年5月9日

ジャパンラグビートップリーグ2021プレーオフトーナメント準々決勝VS クボタスピアーズ戦のレポート

プレーオフトーナメント2回戦で三菱重工相模原ダイナボアーズを破った神戸製鋼コベルコスティーラーズは準々決勝でクボタスピアーズと対戦した。会場となったのは、「ラグビーワールドカップ2019日本大会」で日本代表がアイルランド代表に勝利した静岡・エコパスタジアムだ。山中選手は「綺麗なスタジアムで芝生の状態もいい。走りやすかったと記憶しています」と好印象を抱く。対戦相手であるクボタについては「フィジカルが強く、セットプレーが安定しています。前に出る選手が多いので、そこをどうやって止めるのか。フィジカルバトルを制することや相手より早く動くことを意識して試合に臨みます」と話した。共同キャプテンのフランクリン選手も山中選手と同様にクボタについて「フィジカルが強いチーム」と警戒する。「タフな試合になると思いますが、全員が自分たちのやるべきことをしっかり遂行し、神戸のラグビーを80分間やり続けて1点差でもいいので勝利したい」と宣言した。

相手キックオフではじまった試合は、神戸製鋼が開始早々反則を犯し、自陣ゴール前でクボタボールのラインアウトというピンチを迎える。モールを押し込まれるも、ゴール前でボールを奪い返し、キックでハーフライン付近まで陣地を戻す。しかし、このボールをキャッチしたクボタに攻撃を仕掛けられ、3分、先制のトライを献上。ゴールキックも決まり、0−7に。8分、クボタ陣10mライン付近中央で反則を得てPGを選択するが、風が巻く難しいコンディションの中、パーカー選手のキックは失敗に終わる。その直後、ターンオーバーからトライを奪われ、0−14。さらに22分にはPGを決められ、0−17とクボタにゲームの主導権を握られてしまう。ここまでほとんど自陣でプレーを強いられる展開に、神戸製鋼はペースを取り戻そうとするが、激しいプレッシャーを前に思うような攻撃ができない。劣勢の中で、29分、クボタの司令塔であるフォーリー選手にレッドカードの判定が下される。相手は残り時間を14人で戦わざるを得ない状況になるが、神戸製鋼は堅いディフェンスに阻まれてゴールラインを超えることができない。およそ10分、クボタ陣で攻撃を展開し、39分、ようやく待望のトライが生まれる。22mライン付近のマイボールラインアウトからサインプレーでナエアタ選手が突進し、ボールをつないで、最後はパーカー選手がインゴールへと飛び込む。ゴールキックも決まり、7−17で前半を折り返した。

10点差をひっくり返すべく、後半最初に得点し勢いをつけたい神戸製鋼だったが、立て続けに反則をしてしまう。リズムを掴めぬまま時計が進み、21分、PGでクボタに追加得点を許し、7−20とリードを広げられる。もうこれ以上離されたくない神戸製鋼は、ここから反撃を開始する。23分、ハーフライン付近のスクラムから攻撃を展開し、FW、BK一体となってボールを継続。最後は日和佐選手がトライをマークする。30分には、神戸陣10mライン付近でターンオーバーすると、パスを受けたモエアキオラ選手がビッグゲインしチャンスメイク。最後は2試合ぶりの先発出場に気合いが入る山下(楽)選手がトライを決める。パーカー選手から代わったクルーデン選手のゴールキックも決まり、21−20とついにゲームをひっくり返す。残り時間は10分。試合前フランクリン選手が「1点差でもいいから勝ちたい」と話していた通り、この時間をしのげば勝利が決まる。だが、36分、ラインアウトモールで反則を取られると、クボタはショットを選択。左中間22mライン付近からPGを決められ、21−23と再びリードを奪われる。残り時間はあとわずか。ボールを保持するクボタから奪い返そうと積極果敢なプレーを繰り出すが、一歩及ばず。神戸製鋼は21−23で準々決勝敗退となった。

試合後、ディロンヘッドコーチは「自分たちの望んでいた結果ではないですが、懸命に戦った選手を誇りに思います」とひと言。フランクリン選手は「予想していた通りタフな試合になりました。残念な結果になりましたが、14人でも自分たちのラグビーをやりきったクボタは素晴らしかったと思います」と相手を称えた。日和佐選手は「出足の早いディフェンスやブレイクダウンでプレッシャーを受けることは想定して練習していたのですが、予想していた以上に激しく前に出られてしまって...。勝ち続ける難しさを痛感しました」と唇を噛んだ。

コロナ禍で幕を開けた「ジャパンラグビートップリーグ2021」。2年越しのトップリーグ&日本選手権2連覇への挑戦は終わった。開幕前にはチームにコロナ陽性者が出て活動を停止せざる得ない状況になった。「コロナ禍でのチーム作りは難しさもありましたが、どのチームも同じです。自分たちのラグビーをするためにできることはやり切りました」とデーブヘッドコーチ。この悔しい思いを力に変えて、神戸製鋼は2022年、新たな時代を迎える。

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