ASK THE KOBE STEELERS

一問一答

「ラグビーがうまくなりたい!」 「ラグビーを始めたい!」 などラグビーに関する質問や、トレーニングについてなど、選手に聞いてみたい素朴な質問に選手やスタッフがお答えします。

Q

僕はFLをやっているのですが、なかなかタックルしたり、ボールをもらえる位置に立てません。逃げている訳じゃありません。タックルは得意なのに出来なくて困っています。どうすればいいですか?お願いします。

(kyoto)

A

FL鈴木敬弘

FLというポジションは一番走らなければならないポジションです。まずは無駄走りでもいいから走り回り、ラックにいち早く寄っていこう。

ラックに早く寄れるようになると、次に起こることが予測する余裕ができ、ボールをもらう位置にポジショニングするのか、ラックに入りオーバーするのか、またディフェンスの際は誰をマークするのかを考える余裕ができます!もちろんこれにはスタミナを付ける事が大前提です。

可能なら海外や国内のトップレベルのゲームをチェックしてみてください。
通常、試合はボールを追いながら見てしまいますが、同じポジションの選手にだけ注目して試合を見てみる事も重要です。
ラックではどんなプレーをしているのか?ボールを持っていないときはどんなポジショニングをしているのか?
いい勉強になりますよ!

それでも解決しなかったら、灘浜グラウンドや各試合会場で僕を発見して質問してくれたら相談に乗ります!
頑張って一度試してください!!

Q

僕は、高校一年生でフッカーをやっています。なにかプレーのポイントはありますか? また、バックスとプレー中に位置がかぶってしまうことがよくあるのですが、どうしたらよいでしょうか?

(青森の高校一年生)

A

HO村上正幸

なにかプレーのポイントはありますか?という質問ですが、 私自身が気をつけていることは、セットプレー(スクラム、ラインアウト)の安定です。
セットプレーでのマイボールの確保が1番大事です。
バックスとプレー中に位置がかぶってしまうことがよくあるのですが、どうしたらよいでしょうか?という質問ですが、
まずは、周りとのコミュニケーションをとり続けることが大事です。
自分が何をしたいのか、回りがどうしてほしいのかを聞いてポジショニングすることも大事です。
前に上がってボールをもらうのか、サポートにいくのか、
ラインに残り、BKとのコミュニケーションをとってプレーすることが大事です。

練習中から、うるさいぐらいしゃべって周りとのコミュニケーションを大事にして頑張ってください!

Q

僕は中学のスクールでラグビーをやっているのですがタックルをしてもなかなか倒す事が出来ません。どうしたらもっと仰向けに倒すようなタックルが出来るのですか?。

(14才 男 こうさん)

A

CTB大石 嶺

ご質問の件ですが、タックルに入る瞬間顔が下を向いていませんか?顔が下を向いてしまうと相手の動きに合わせきれず、芯を外してしまうことが多いので、最後まで相手をよく見て、しっかり肩を当てる事が大事です。

そしてタックルに入る時の踏み込む足を、より相手の近くに強く踏み込むことで、仰向けに倒すようなタックルができると思います。タックルをたくさんする選手は、チームメイトからとても信頼されます。チームを救うタックルをたくさんして、チームメイトからの信頼を勝ち取ってください。

Q

小学校低学年を指導していますが、楽しみながらパス、ランのスキルアップできる練習方法を教えてください。

(パワーマン)

A

CTB高倉 和起

小学校低学年の子供達が楽しむためには、リレー方式で競走することをお勧めします。子供達にボールの投げ方はこうだとか技術的なこと言うのではなく、競走することでラグビーボールに慣れることと楽しんでプレーしてもらいます。また、リレーのルール以外にチームルールを決めて競走させます。

例えば、ボールをもらうときに「パス」と言うだとか、ボールは必ず両手で持って走るなど簡単なルールです。それから、障害物(タックルバックやマーカーなど)を置いて競走したり、二人一組でパスをしながらリレーなど。

実際に私がスクールなどで行なっている練習の例をいくつか上げます。
1) 6~8人一組となりリレーをする。
  リレー内容・・・10m先のマーカーをまで行って帰ってくる。
         ・・・マーカーまで行ってパス。
         ・・・二人一組でパスをしながら往復。
         ・・・50mパスで繋いでいくなど。

2) マーカーやラダーを使って競走。
   マーカーをジグザグにおいてタッチしながら進む。
   ラダーを使って、枠の中に両足を着いたり、もも上げをしながら進むなど。

1)は、パススキル&コミュニケーションスキルもアップすると思いますし、2)は、ランスキル&ステップスキルに繋がると思います。

このようなリレーなど競走を行なうことで、どうやれば相手に勝てるかなと思い、色々考えるんじゃないでしょうか?
また、この考えるということが全てのスキルアップに繋がると思います。あとは指導者のアイディアで子供達を楽しませることができるように組み合わせて下さい。

Q

僕は中学でLOをしているんですが当たりが弱くて試合で突破することができません。
どうしたらいいでしょうか?

(おっさん)

A

LO林 慶鎬

LOというのは、突破するだけが仕事ではありません。キックオフの確実なキャッチ、ラインアウトでのマイボール確保に相手ボールへのプレッシャー、スクラムの安定などセットプレーでの仕事が多くあります。その仕事がまず重要で、それを試合で完璧に近くできるようにすることが大事であると私は考えています。

フィールドプレーではもちろん突破することも重要だと思いますが、神戸製鋼では、ラックでの仕事(生きたボールをBKに供給すること)や、モールでの核になるプレーなどボールを持っていないときの動きも同じように重要視されています。

そのためにはウエイトトレーニングは必要ですが、成長期の中学生にはあまりお勧めできません。まずはグラウンドでのコンタクト練習で先ほど挙げたLOの仕事を意識して練習に取り組んでみてください。そうすれば、必ずチームに必要な存在になると思います。

Q

スポーツジムに通って筋トレしていますが、どういった筋トレをしていいかわかりません。
ラグビーに必要な筋肉にはどういった部位なのか?又、どういった筋トレ方法を行えばよいのでしょうか?

(琉球人)

A

S&Cトレーナー濱田和樹

ラグビーは他の競技と比べても、大変多くの体力要素を必要とする競技です。筋力トレーニングにしても、フィールドでのランニングトレーニングにしても今自分にどういった体力要素を向上させなければならないのか考えながら、細かいスケジュールを立ててトレーニングしていくのが良いと思います。

例えば、質問された筋力トレーニングであれば、1発でより大きな力を発揮するようなことが必要なのか?(最大筋力・パワー)、それとも今よりもとにかく身体を大きくすることが先決なのか?(筋肥大)、はたまた長時間のコンタクト練習に絶えれるだけの筋肉の持久力を向上させるのか?(筋持久力)
最大筋力向上やパワーアップを狙うなら5回以上は挙げれない重量で3セットから5セット(セット間の休憩は2分から3分)、筋肥大を狙うなら12回以上は挙げれない重量で3セットから5セット(セット間の休憩は1分から1分半)、筋持久力向上を狙うなら12回以上20回未満の負荷で3セット(セット間の休憩は30秒から1分以内)で行うと効果的でしょう。

また、ラグビーでは鍛えるべき部位は全身で、首から下腿(ふくらはぎ・脛)までです。ですが、なかなか一遍に全ての部位を鍛えることはできないので、日によって分割して行うとよいと思います。

以下に1週間のトレーニングスケジュールのモデルを提示しますので、上記の目的に応じた負荷設定・セット数で一度試していただいてはどうでしょうか?

月曜日下半身(スクワット・デッドリフト・レッグエクステンション・レッグカール・カーフレイズ・トゥレイズ・腹筋)
火曜日上半身(ベンチプレス・ラットプルダウン・ショルダープレス・アームカール・フレンチプレス・ネックエクササイズ)
水曜日筋トレOFF
木曜日下半身(月曜日と同様)
金曜日上半身(火曜日と同様)
土曜日筋トレOFF
日曜日筋トレOFF

※水曜日・土曜日・日曜日など筋トレOFF日にランニングトレーニングを行えればよいですね!!(但し週に1日は完全休養日を設けましょう)

Q

僕はラグビーをやってます。センターなのですがステップでうまく抜く事がなかなか出来ません。何か相手を抜く時に気をつけることなどあるのでしょうか?それとステップがうまくなる方法があるのでしょうか?

(地味さん)

A

CTB・WTB高倉 和起

まず、相手を抜くときに何を考えて抜こうとしていますか?
ただボールをもらってから抜くではBKは抜けません。
大事なのはボールをもらう前だと思います。

ボールをもらう前にまず相手を見ることが一番大事ですし、相手がBKなのかFWなのか、FWであればスピードで抜くことができると思いますが、BKはなかなか抜くことが出来ません。

僕がいつも心掛けていることはボールをもらう前に動くということです。
内に見せかけて外に行ったり、外に行くと見せて内に行ったり。
そして、スピードの緩急をつけることです。

また、ステップが上手くなる方法は、よく抜ける人のステップを真似してみるといいと思います。

最後に僕の大学時代の尊敬する先輩の言葉を載せます。「相手を抜くには相手と逆に走ればいいんだよ。」
これにはすごく納得しました。

すぐに抜けるようにはならないと思いますが、チャレンジして頑張ってください!!

Q

僕は中学ラグビーをやっています。僕は身長が低いのに左ロックをやっていますが、そこまで力があるわけでもなく苦労してます。何かアドバイスあったらお願いします。

(14歳 イマチ)

A

LO吉田永昊

ロックのプレーで思い浮かぶのはラインアウトを始めとする空中戦でしょうか。しかし、ロックに求められているのはそこだけではないと思います。密集での泥臭いプレー、骨惜しみなく走り回る献身的なサポート・・・これこそロックが一番大事にしなければならないことだと思います。

大きい相手より動き回る。大きい相手より先にボールに働きかける・・・日々の練習からそういった意識を持って取り組んでいくことで、背の低いことは何ら大した問題ではなくなると思います。

ラグビーというスポーツは気持ちさえあれば、誰でもヒーローになれるスポーツです。もちろん体を鍛えて力をつける努力はしていかなければならないけど、一番大事なのはやはりハートです。お互いがんばりましょう!!

Q

僕は中学でラグビーをしています。HOをしていているのですが、ラインアウトのスローイングがなかなかうまくいきません。どうすればいいのでしょうか

(ラグビー青年)

A

HO村上 正幸

まずは、自分にあったスローイングのフォームを見つける事です。その次に、両腕を真っ直ぐ振ることが大事です。腕を振る時に注意することは、肩の力だけで投げてしまうと曲がってしまう事があるので、力まずに全身の力をボールに伝えるイメージが大切です。

練習では、6番ボール(長い距離)を練習するのが良いと思います。長い距離を正確に投げれるようになれば、2番、4番ボール(近い距離)は簡単に投げれるようになると思います。

最後に、ラインアウトではフッカーが真っ直ぐ正確にボールを投げることも大切ですが、ジャンパーとリフターがきっちり、リフトするということも大切です。

Q

はじめまして。幼稚園児~小学校低学年の子にラグビーを教えてあげることになりました。ちびっ子たちが、楽しみながら上達していく良い指導方法があれば教えてください。よろしくお願いします。

(みかん県民)

A

PR北川 有広

ラグビークリニックで幼稚園児から小学校低学年の小さな子供たちへの指導は、我々トップリーグの選手も何から教えようかといつも悩むところです。大人は無意識のうちに、ほとんどのプレーを頭の中にイメージを描いてから行動に移していると思いますので、小さな子供たちには、まず頭の中でイメージを創造してもらう事を心がけています。

キーポイントは3つ
①楽しんでもらうこと(サプライズもおりまぜながら)
②シンプルに基本を大切にすること
 (ハンズアップ・縦に走り込む・レッグドライブなど)
③コミュニケーション
 (声を出す・聞く、他の子のプレーを見る)

具体的には
鬼ごっこ(タッチされると鬼が手をつなぎ増えていく)
リレー走(ラダーやコンタクトバッグで障害物を作る)
走りながらパスを受けてタックルバッグ相手にステップを切る
ネットに敵を作りそこにパス・キックさせる

などです。
ラグビーキッズは日本ラグビー界の宝です。ぜひ頑張って下さい!!

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