ASK THE KOBE STEELERS

一問一答

「ラグビーがうまくなりたい!」 「ラグビーを始めたい!」 などラグビーに関する質問や、トレーニングについてなど、選手に聞いてみたい素朴な質問に選手やスタッフがお答えします。

Q

僕は今、ラグビースクールでラグビーをやっています。
年に何回か試合があるのですが、試合の度に足がつってしまいます。
試合前などにしっかり伸ばしたり、足や体を冷やさないようにしているのですが、どうしてもつってしまいます。
なにか、対処法などありますか?

(あずきパンダちゃん)

A

アスレティックディレクター久々知修平

実は「足が攣るメカニズム」は明解にはなっていません。
しかし、いくつかの問題が関連していることは指摘されています。

「足が攣る」事が頻繁に起こる場合は、稀に内科的疾患が原因の場合があります。
大袈裟かもしれませんが、一度、病院を受診する事をおすすめします。

今回は、大きな問題がなかったと想定し、弊部で実際に実施している対策を中心に代表的な方法をお伝えしたいと思います。
具体的には、「足が攣る=筋肉の異常な収縮」なので「筋肉が働きやすい環境をつくってやる」ことが大切です。

◯試合前日、当日の適切な食事と水分&ミネラル補給ができているか。
 試合前日の夕食は炭水化物を中心に糖質&柑橘系フルーツを意識して摂取。
 試合当日は試合開始2~3時間前までにはしっかりとした食事は済ませ、
 試合1時間前以降はバナナやエネルギーゼリー、スポーツドリンクを摂取。
 ハーフタイムでも枯渇したエネルギーを補う為にエネルギーゼリーや
 スポーツドリンクを摂取。
 水分は常に意識して摂取。

◯試合前日に充分な睡眠をとれているか。
 睡眠時間は7-8時間確保。

◯筋肉のコンディションは良好か。
 筋肉の張りや強ばりがある場合は、軽いセルフマッサージやストレッチ、テーピング、
 交替浴等も有効です。
 日頃の練習等により、筋肉に疲労が蓄積されている場合もあります。
 日頃から練習後のクールダウンを入念に実施して下さい。
  例)グラウンドでの軽いジョギングorウォーキング(軽い有酸素運動)
    主要な筋肉のストレッチ(下肢の筋肉全般)
    アイスバス(冷浴 or 交替浴)
 試合当日のウォーミングアップを入念に実施して下さい。

今回上記に挙げているのは一つの例です。
改善がみられない場合は、専門家(医療関係者やトレーナー)に相談するようにして下さい。

Q

この間の質問に答えてくださり、ありがとうございました。
実際に試してみてとても良いと感じました
次はフィットネスとランを高めたいのですが、神戸製鋼ではどのようなフィットネスやランをしていますか?教えてください。

(ゆうき)

A

CTB南橋直哉

フィットネスやランに関しても体作りと同じで日々のトレーニングと栄養と休養が大事になります。

体作りができてくれば平行してフィットネスやランがよくなっていきます。

1 フィットネス
週に1回から2回はフィットネスをするようにしましょう。ラグビーというスポーツは長距離を走るというよりは中距離や短距離を繰り返して走ることが多いスポーツなので中距離や短距離を合計の走った距離が2キロ前後になるように繰り返し走りましょう。

2 ラン
ランに関しては俊敏性や瞬発力などが大事になるので普段の練習などでの相手を抜くときのスピードやキレを意識して取り組む事やラダーなどで形とスピードを意識して取り組むことで足の運びが良くなります。

何事も日々の根気強い継続した取り組みが大事になるので体作りとフィットネス・ラン頑張って取り組んでください。

Q

高校一年生です。ラグビー選手で一番鍛えた方がいい筋肉はどこですか?
あと当たり方を教えてください。

(しょた)

前川 鐘平

A

FL前川 鐘平

ラグビーで1番鍛えたらいい筋肉はどこか?という質問ですが、
まず、ラグビーの試合を考えてみましょう。

ラグビーには必ずコンタクトプレーがあります。
タックル、モール、ブレイクダウン、スクラムなど様々な場面でコンタクトプレーをしなければなりません。
タックルをするときを想像してみてください。
首、肩、腕、背中、お尻、足、など様々な筋肉を使っていることが考えられます。
その他のコンタクトプレーも同様のことが考えられます。

また試合では80分間・高校生では60分間走らなければなりません。
そう考えるとやはり様々な筋肉(全身)を使ってプレーしていることがわかります。
どこか一部分を鍛えるのではなく全身をバランスよく鍛えたほうがラグビーに活かせると私は考えています。
そこで今、コベルコスティーラーズでやっている月曜日〜金曜日の日程を紹介します。

月曜日 全身
火曜日 体幹
水曜日 オフ
木曜日 上半身
金曜日 下半身

このような日程でコベルコスティーラーズでも全身の筋肉をつけるためのウエイトトレーニングをしています。

筋肉をつけることはケガ予防にもなり、やればやるだけ効果が出るものなので、ぜひ!自分なりに努力してやってみてください。
しかし、高校生なので毎日厳しい練習、また勉強等があり、なかなかトレーニングする時間がないかもしれませんが、
腕立て、腹筋、懸垂、バービージャンプなどを毎日やるだけでも効果があると思います。
とにかくやりましょう。やらなければ筋肉はつきません。

当たり方についてですが、まず当たるときに重要なのが相手に真正面から当たりに行くのではなく、少しずらして当たることが重要です。
当たる前にステップを切って右か左に少しずらすことで、少しゲインを切れたり、タックルされた後のボディーコントロールやオフロードパスがスムーズにできたりします。

次に重要なのがしっかり足を踏み込むことです。相手が右肩でタックルしてくるなら右足、左肩でタックルしてくるなら左足というようにしていきましょう。
試合ではなかなかすぐにはできないと思うので、まずは練習で5割ぐらいから相手のタックルに合わして足をしっかり踏み込む練習からしていきましょう。それが癖づけば、試合で活かすことができると思います。

また、進行方向に対して体や足が横を向かないようにしましょう。
横を向くと力が横に逃げてしまうので、当たるときに体や足が進行方向にしっかり向いているかも確認しながら練習しましょう。
最後に腕やひじや肩を使って相手からしっかりボールを遠ざけボールに絡まれないようにしましょう。

しょたさん参考になりましたか?少しでも参考になれば幸いです。
これからも向上心を持って未来のコベルコスティーラーズを目指して練習頑張ってください。
そしてコベルコスティーラーズの応援よろしくお願いします。

Q

高校でスクラムハーフをやってます。セットプレーからのパスは安定しているんですが、二次攻撃、三次攻撃のパスがどうしても乱れてしまいます。よく無駄な動作が多いと言われます。より早く、テンポを上げれるハーフになりたいです。そのためにはどうすればいいですか?

(大吉)

A

SH猿渡 知

始めにパススキルを磨く必要があるかもしれません。
まずは、セットプレーのパスの割合と動きの中でのパス割合を考えましょう。
動きの中でのパスの割合の方が大半を占めると思います。
もちろんセットプレーのパスの安定は絶対条件です。

次に、2次攻撃以降のパスアウトです。

『予測』『判断』『実行』『challenge』に当てはめてみて考えてみましょう。

『予測』
ポイントが何処で出来るか予測しましょう。
予測する事で、ポイントまでの最短距離、コースが見えてくるはずです。

『判断』
その攻撃が優勢なのか?劣勢なのか?
優勢の場合ポイントに人数をかけなくてもボールが出てくるはずです。

劣勢の場合、まずはポイントに人が足りているのか?
ボールキープ出来ているか?
パスアウト出来る状況なのか?判断する必要があります。

FWとのコミュニケーションも大切です。
どういうボールを出したいのか、どんな形がパスアウトしやすい状況なのか、イメージを共有する必要があるでしょう。
共有する為には、早い段階でFWに指示を出す事が必要です。

それから、スクラムハーフは、ボールが見えている状況であれば、どんな状況でもパスアウト出来るスキルを身に付けておく必要があります。

『実行』
いろいろな状況をイメージした中で、1番その状況に合った判断を実行してみて下さい。

最後に『challenge』です。
何事も上手く行くとは限りません。
失敗する事を恐れずに『challenge』する勇気を持って取り組んでみて下さい。
必ずステップアップ出来ると思います。

それから、無駄な動きが多いに関しては、言われた時に何が無駄なのかを質問するといいでしょう。

同じポジションで色々な悩みがあるとは思いますが、よりラグビーを楽しくプレーする為お互いに、日々ステップアップして頑張りましょう!!

Q

僕は高校からラグビーを始めました。
練習試合に出場しましたが、タックルで相手に吹き飛ばされてしまいました。
そこで質問なのですがどうしたらタックルが上手くできるでしょうか?

(にっしん)

A

WTB野田 創

まずはタックルを上手くやろうと考えるのではなく、絶対に倒す!1cmでもゲインをさせない!といった気持ちを前面に出して、タックルに入ってみてはどうでしょうか。
相手もタックルを受けない、倒されない気迫で走ってきます。吹き飛ばされたということは、相手の気持ちの方が少し上回っていたのかもしれません。

それでも吹き飛ばされたとしても、誰も決して怒らないでしょう。それは単にタックルが弱いだけ。
またすぐに起き上がって追いかけ、何度でもタックルにいけばいいじゃないですか。
タックルに入る正しいフォームも大切ですが、気持ちの持ち方で大きく変わってくるものです。

私がタックルに入る時に、特に意識しているのは、ヒットする瞬間です。
ヒットで負けていたら、良いタックルはできません。だからこそヒットに全てをかけていると言っても過言ではないです。
でもタックルに入る時は、全て100%の力という必要はありません。アタックに自分の間合いがあるのと同じで、タックルにも間合いといったものがあります。この自分の間合いを覚えてください。そしてその間合いに入ってきた時には渾身の力を込めてタックルに入ってください。
その時の注意してほしいことは、顔を上げて最後までしっかり眼を開けて相手を見ることです。
顔が下がっていると非常に危険です。また眼をつむってしまうとヒットポイントがずれ、強いヒットができません。
ここだ!と思ったら、自分の一番強い姿勢でヒットしてください。
他にもいろいろと意識していることはありますので、もし時間の都合がつくのであれば、一度、神戸製鋼 灘浜グラウンドにお越しいただければ、実際に身体を使ってお教えさせてもらいます。

応援しています。頑張ってください!

Q

僕は、中学1年でラグビースクールでウィングをしています。
僕は身長が150cm弱で小柄ですが、家や公園で1人でできるトレーニングを教えてください。

(taku)

A

WTB中濱寛造

taku君はまだ中学1年生ということですからこれからまだ体は大きくなると思いますが、いずれにせよ下記トレーニングを実施していて損な事はないと思います。
是非実践してみてください。

○体幹トレーニング
体幹を鍛える事で筋力が増加する上、体のバランスも良くなり、タックルなどで外圧を受けるラグビーの競技としての特性上、非常に効果的です。大きい選手からのタックルでも、少し芯をずらしたりするだけで、体幹バランスが良ければ耐えられる事も増えます。
是非実践してみてください。また、経験上、体幹の強い人はケガが少ないです。

トレーニングの方法は、文章では書きにくいので、ネット検索で「体幹トレーニング」と入力してみてください。たくさんあると思いますが、taku君が自分に必要だと思うトレーニングから取り入れてみてはいかがでしょうか。

○公園でのトレーニング
一人でするトレーニングというのは基本的に上記のようなフィジカルトレーニングが中心となってしまいます。

taku君のポジションがウイングだという事で、思いついたトレーニングをご紹介します。

それはまずボールを手に持ちます。そのボールを無造作に投げるのですが、壁があれば壁でもいいですし無ければ5M程前の上空に向かってでもOKです。

自分の中でルールを決め、例えばボールが転がった方向と逆の方向に走り出すという動作を瞬時に行います。(右に転がれば左に走り出す、まっすぐ向かってくれば後退する等)
ボールが転がった瞬間からリアクションをおこすまでの時間をできるだけ早くするよう心がけてください。

これを続けると、目から得た情報からリアクションをおこすまでの俊敏性を鍛えられると思います。是非頑張って実践してみてください。いつの日かtaku君とプレーできる日を楽しみにしています。その日まで僕も頑張ってプレーし続けます!!

Q

こんにちは!
今、大学でラグビーを続けている1年のラグビー好きです。
悩み事はハンドリングが下手なことです。
人によっては絶対落とさない人がいることや、かなりの確率で落としてしまう人がいます。
そのために練習後、仲間とハンドリングの練習をやっているのですが全然落としません。
なにが問題なのでしょうか?

(大学1年のラグビー好き)

A

SH佐久間隆

基本のハンズアップはもちろんですが、パスを受ける際、ボールを迎えていますか?
パスをキャッチする際、ボールを中心に対し顔と両肩(上半身)がボールがくる方へいているでしょうか?

チームでも、ランニングは真っ直ぐ、ボールをしっかり迎える事。その事をよくパスの練習で言われます。
あとは以外とですが、メンタル面も大切です。考えすぎたり、ミスをしたくない為に少し力が入りすぎたりしている場合もあります。

私も含め皆さんもボールを落としてしまったり、ミスをしてしまったりしたことはあります。
そういう時こそ、先ほどの基本に返り、シンプルにリラックスしてプレーをするといいと思います。

Q

こんにちは。フルバックをやっています。ものすごくでかくてスピードのある選手をとめる時のタックルの行き方を教えて下さい。

(高3、ピノ)

A

CTB山本 大介

FBのディフェンスは、ウイングとバッキングしてくる選手とでコミュニケーションを取り、3人で囲うようにすれば止めやすくなります。しかもそうすれば倒した時にターンオーバーしやすくなります。基本的にFBはディフェンスの綻びにフタをするようなイメージを持ってください。

仕方なく1対1になった場合は、大きくて早い選手に対しては、足首めがけて思い切って飛び込むしかありません。これは「勇気を持って飛び込め!」としかアドバイスできません。最悪タックルがきれいに決まらなくても、スピードは落ちますので、バッキングアップのディフェンスの選手が追いつきます。

決して最後まで相手から目をそらさず、足首に肩を当てにいくイメージで飛び込んでください。怖さを克服すれば必ず決める事ができるはずです。

頑張ってください。

Q

高校2年でラグビーをしています。第1センターをしてます。
先生に頭を使えと言われたんですけど、どういう事ですか?

(やま)

A

CTB菊池 和気

先生は恐らく、「状況判断をしろ」という意味で頭を使えと仰ったと思います。
もしかしたら、「頭突きをしろ」ってことかもしれませんが・・。

その時々のアタックやディフェンスの状況を瞬時に把握して、
その状況に合った判断をするというのは、とても難しいことですが、
ラグビーの醍醐味のひとつであると思います。

特に、第一センターというポジションはスタンドオフと一緒に
バックスラインやフォワードをリードする役割ですから
いち早く状況を判断する必要があります。

まずは、簡単な判断の練習(外か内のどちらかにスペースがあり、判断して攻めるなど。)
から始め実戦に近い状況を再現して練習してみてはどうでしょうか。

また、トップリーグなどの試合や、自分の試合のビデオを観ることも
状況判断の向上につながると思います。

がんばってください。

Q

スクールの中学低学年のチームでキャプテンをしています。
どんなことを言ったりしていいかわかりません。
キャプテンにはどんなことが求められるでしょうか?
教えてください!
よろしくお願いします。

(TAICHI)

A

FL橋本大輝

キャプテン像に正解はありません。
個々に違ったリーダーシップのとり方があり、無理して人の真似をしても良い結果は生まれないと思います。
どうして自分がキャプテンに選ばれたのか、チームに何を求められているのかを考えた上で、自分らしさを出してチームを引っ張っていきましょう。

またキャプテンには目標達成するんだという強い意志が求められます。
それに応じた責任ある行動と言動をとってください。
そうすればチームメイトからも信頼されると思うので頑張ってください。

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