INTERVIEW

試合後のコメント

2021年04月06日 | 取材日:2021年4月4日

ジャパンラグビートップリーグ2021第6節 VS パナソニック ワイルドナイツ戦のレポート

4月4日(日)今シーズン最後のホームゲームが、神戸総合運動公園ユニバー記念競技場にて行われた。迎え撃つのは、現在ホワイトカンファレンス1位のパナソニックワイルドナイツだ。神戸製鋼コベルコスティーラーズは、パナソニックに対し、2003−2004シーズン以来勝利がない。この試合でリーグ戦通算100試合出場を達成するベテランの橋本(大)選手は「2009年に入部してからずっと負け続けています。引退するまでに勝ちたいという思いが強いですね」と話す。ちなみに、15シーズンぶりのトップリーグ優勝を決めたシーズンはパナソニックとの対戦がなく、昨シーズンは新型コロナウイルス感染拡大によるリーグ不成立で対戦が幻に終わった。橋本(大)選手は「昨シーズンは第6節までお互い全勝で、勝ち点差で1位がパナソニックで、2位が神戸でした。どちらがチャンピオンなのかを証明しようとチームは一つになっています」と意気込んだ。続けて、鍵となるのは、「ヤマハ戦で神戸はラスト20分で2本トライを許しましたが、パナソニックは最後の20分で畳み掛ける。この試合では80分間通して高い熱量で戦い続けないといけません」と言い切った。

これまでの5試合でパスの回数がトップリーグ16チーム中1位の神戸製鋼とインプレー中のキックの本数が1位のパナソニック。カラーがまったく違う両チームの全勝対決に、あいにくの雨にもかかわらず、スタンドには8500人を超す観客が集まった。大粒の雨が降る中ではじまった注目の一戦は、開始6分、パナソニックが反則を犯して神戸製鋼がPGを選択する。ニュージーランドでも中継されているというビッグマッチに向けて髪を切り気合十分のSOパーカー選手がこれをしっかり決めて3点を先取。雨に対応しキックを織り交ぜた攻撃を仕掛ける神戸製鋼だが、キックがダイレクトタッチになったり、反則が出たりして、なかなかパナソニック陣内でプレーすることができない。また、ラインアウトやスクラムも安定せず、苦戦を強いられる。ゴール前でのパナソニックボールのスクラムで反則してしまい、16分、26分とPGを決められて3−6に。しかしその後すぐに神戸製鋼がPGで取り返し、6−6とゲームは降り出しに戻る。雨の影響でボールがなかなか動かない展開にはなるが、緊張感溢れる攻防が繰り広げられ、あっという間に時間が経過し、そのまま前半が終了する。

パーカー選手のキックオフではじまった後半、先にスコアしたのは神戸製鋼。3分、パナソニックの反則からゴール前ラインアウトのチャンスを得ると、モールを押し込みゴールライン際まで前進する。モールが崩れた後にFWがサイドをつき、最後はラックからSH日和佐選手がパスアウトしたボールをパーカー選手が大外で待つWTB井関選手へキックパス。そのボールを空中でキャッチした井関選手がそのままインゴールにグラウンディングしトライを決める。待望のトライに会場からは大きな拍手が湧き上がる。ゴールキックも決まり、13−6に。後半に入り経験豊富なベテランPR山下(裕)選手を投入した神戸製鋼はスクラムの安定感を取り戻す。しかし、11分、神戸陣10mライン付近のラインアウトでノットストレートを取られると、そのスクラムを起点にトライを献上してしまい、再び同点に。後半16分には、元オールブラックスのSOクルーデン選手を投入。そのクルーデン選手がいきなりワールドクラスのプレーを見せる。直後のスクラムから日和佐選手が出したボールをクルーデン選手がキャッチすると自ら仕掛けてゲインを切り、チャンスメイクする。フェイズを重ねてパナソニック陣22mライン付近まで前進するが、最後はハンドリングエラーが出て、相手ボールに。さらに23分にも、クルーデン選手のキックでパナソニック陣深くまで入る。しかし、その後が続かない。また相手も然り。パナソニックにもミスが出て、ゲームはこう着状態に。得点のチャンスを得たのは37分。パナソニック陣10mライン付近右中間で相手が反則を犯す。そこでPGを選択するも、クルーデン選手のキックは惜しくも右にそれてしまう。試合終了間際には相手のキックを使った攻撃で、トライまであと一歩のところまで迫られる場面もあったが、なんとかしのいでノーサイド。互いに譲らぬ白熱の戦いは、13−13で引き分けという結果に終わった。

試合後、ディロンヘッドコーチは「雨という状況でいつものようにボールを動かすことができなかったのですが、激しくファイトし80分間、戦い抜きました」と選手をねぎらった。共同キャプテンの日和佐選手は「雨の中で神戸のラグビーをすることができなかったですが、互いにディフェンスでプレッシャーを掛け合い、良い試合をすることができました。この試合を糧にまた成長していきたい」とポジティブに捉える。マンオブザマッチに選ばれた橋本選手は「これまでやってこなかったキッキングゲームになりましたが、よく対応することができました。パナソニックとは決勝戦で対戦する可能性があるので、そこで勝敗をつけたいですね」と再戦に意欲を燃やした。クルーデン選手は、37分のPGを振り返り、「当たりは良かったのですが、横風が吹いていて、右にそれてしまった。ボールを置く位置を変えていたら、リードすることができたのですが...。橋本選手の節目の試合を勝利で飾ることができずに残念です」と唇を噛んだ。

リーグ戦は残り1試合。首位のパナソニックとの差は勝ち点1と変わらず、2位で最終節となるNTTドコモレッドハリケーンズとの阪神ダービーに臨むことになった。橋本選手は「優勝した2018−2019シーズンもリーグ戦でトヨタ自動車と引き分けました。このまま決勝戦まで負けなしで勝ち進んでいけるよう頑張ります」と宣言した。最後のトップリーグのリーグ戦でパナソニックとの勝利は叶えることができなかったが、決勝戦での再戦を目指して神戸製鋼はさらなる進化を遂げる。

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