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試合後のコメント

ジャパンラグビートップリーグ2020第5節 vsリコーブラックラムズ戦のコメント

 取材日:2020年2月15日

ジャパンラグビートップリーグ2020第5節 vsリコーブラックラムズ戦のコメント

1週間のバイウィークを挟んで、2月15日(土)コベルコスティーラーズは神戸総合運動公園ユニバー記念競技場にてリコーブラックラムズと対戦した。
これまで1勝3敗と負けが先行しているリコーだが、試合前、橋本大輝選手は「決して侮ることはできません。フィジカルが強く、体の大きなFWがどんどん前に出てきます。縦への圧力をいかに止めることができるかが鍵になってくる」とフィジカルバトルがポイントだと話した。続けて「怪我から復帰したグラント(ハッティング)と(ヘイデン)パーカー、今シーズン初スタメンの井関(信介)、そして、2シーズンぶりにトップリーグ出場の林(真太郎)といった選手がチャンスをもらい、チームに勢いをもたらしてくれると思います」とも述べた。

試合は開始5分、PGで先制をするが、相手からプレッシャーを受けミスや反則が出て、攻撃のリズムをつかむことができない。逆に12分、17分とPGを決められ、3-6とリードを許してしまう。以降もミスが続くが、22分、神戸陣22mライン付近のスクラムからパスをつなぎ、リコー陣深くまで前進すると最後は山中亮平選手が右コーナーへと飛び込み、嫌な流れを払拭するトライをマークする。その後、チャンスでラインアウトを立て続けに奪われる場面があったものの、38分にPGで加点すると、さらに42分、神戸陣22mライン付近のスクラムからFW・BK一体となった攻撃でゴール前まで迫ると、パーカー選手のキックパスを、22分に井関選手と交代した林選手がキャッチしトライ!胸のすくようなアタックにスタンドから大きな歓声が湧き上がった。

16-6で前半を折り返したコベルコスティーラーズは、林選手のトライで勢いづき、一気に攻勢を仕掛ける。後半2分、山下楽平選手のトライで加点すると、16分にはラファエレ ティモシー選手からラストパスを受けたハッティング選手がインゴールへと飛び込む。残り20分、次々にフレッシュレッグの選手たちを投入し、突き放しにかかる。22分、エリス選手から代わった日和佐篤選手が、25分には林選手がこの日2本目のトライを決める。34分にも現在トライランキング1位のタウムア・ナエアタ選手がトライを奪い、43-6でノーサイド。コベルコスティーラーズは前節に続き相手をノートライに抑え、無傷の開幕5連勝を飾った。

試合後、デーブ・ディロンヘッドコーチは「リコーはフィジカルが強く、クオリティの高いコーチングを受けているチームです。前半、多くのチャンスがありましたが、プレッシャーを受けラストパスでミスをするなど、あと一歩というところでトライを取り切ることができなかった」とコメント。続けて、チームを勢い付けたのは、前半42分の林選手のトライだと振り返った。そのトライを演出した今シーズン初出場のパーカー選手、林選手のパフォーマンスについて「コージー(ヘイデン・パーカー)は、常に良いパフォーマンスを発揮してくれます。今日も70分間良いプレーをし、特にアタックで貢献してくれました。林については、井関が早々にグラウンドを去らなければいけなくなったことは残念ですが、その代わりにグラウンドに立った彼がアタック、ディフェンスともによくやってくれました」と評価した。ディロンヘッドコーチは「チームの強みは選手層の厚さ」だという。キャプテンのアンドリュー・エリス選手も「どの選手もチャンスがほしいと練習から良いパフォーマンスを発揮し、首脳陣にアピールしています。皆がそういう姿勢で練習に取り組むことで、試合に出ている選手はさらに成長しなければならない。素晴らしい環境が生まれていますね」と笑顔を見せた。

次節は2月23日(日)神戸総合運動公園ユニバー記念競技場にて強豪・東芝ブレイブルーパスを迎え撃つ。
誰が出ても自分たちのラグビーができる。さらに自信を深めて、コベルコスティーラーズはこれからも連勝街道をひた走る。

アンドリュー・エリスキャプテン、ヘイデン・パーカー選手、林真太郎選手のコメントです。

SH/キャプテン

アンドリュー・エリス 選手

ANDREW ELLIS

「フィジカルが強いリコーに対して、良い準備をすることはできましたが、前半はプレッシャーを受けミスが起き、スコアボードになかなか得点を刻むことができませんでした。特に前半20分は殴り合いのような展開だったように思います。チームメイトには、自分たちのやってきたことを信じて、それを精度高くやり切ろうと話しました。その結果、コージー(ヘイデン・パーカー)のキックパスから素晴らしいトライが取れたり、オフロードパスが決まったり、良いアタックが生まれるようになってきました。次節では、80分間自分たちのやってきたことを精度高く遂行できるようにしたいと思い」

SO

ヘイデン・パーカー 選手

HAYDEN PARKER

「開幕戦の前の練習で怪我をし、ようやく復帰できました!今日の試合は少し緊張しましたが、楽しみでもありました。試合については、リコーがフィジカルで激しく前に出てくることは想定していましたので、苦しい時間もありましたが、準備したシステムを精度高くやれば、いつかはチャンスがあると思っていました。私のキックパスからのトライもその1つです。その後、相手の勢いが少しずつ失われていき、神戸にとって良いリズムで試合を進めることができました。自分自身のパフォーマンスについては、コンバージョンキックが決まらなかったりしましたが、実戦の感覚が戻ってきて良いスタートが切れました。これからも試合メンバーに入れるよう取り組んでいきます」

CTB

林真太郎 選手

SHINTARO HAYASHI

「『トップリーグカップ2019』には出場しましたが、トップリーグは2シーズンぶりです。昨シーズンは怪我が多く練習に参加できない期間が長かったのですが、今シーズンは離脱することなく練習に参加し、パフォーマンスが良くなったと手応えを感じていました。チャンスが来たら100パーセントの力を出せるように準備をしてきたので、今日はこれまでに取り組んできたことを出すことができたように思います。特にアタックは自分の持ち味なので、良いところを見せられたかなと。コージー(ヘイデン・パーカー)のキックパスからのトライは練習通りです。今日は2トライを取ることができ、自信になりました。次節以降もメンバーに絡んでいけるよう、練習から良いパフォーマンスをしてアピールしたいと思います!」

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