インタビューInterview

close-up KOBE -Long interview-

2020/09/09 | 取材日:2020年08月27日

2020年度新加入選手インタビュー Part.3 尾池亨允選手

関西大学で活躍した後、近鉄ライナーズで3シーズン、宗像サニックスブルースで1シーズンプレーし、今シーズン、コベルコスティーラーズへ。

オフィシャルSNSの誕生日企画で「新しいムードメーカー」と紹介された「おいちゃん」こと尾池亨允選手に、プレーの持ち味やコベルコスティーラーズで達成したいことなどを聞きました。

優勝、日本代表入り、ラグマガの「解体心書」に載ること。
3つの目標を叶えるため一生懸命頑張ります!

尾池 亨允
Kosuke Oike

PROFILE

■1993年8月18日生まれ(27歳)、宮崎県出身

■宮崎県立日向高校→関西大学→近鉄ライナーズ→宗像サニックスブルース

■ポジション/PR

■身長・体重/183cm・115kg

柔道からラグビーへ転身!
−8月18日のご自身の誕生日に、オフィシャルSNSに投稿された動画で「新しいムードメーカー」や「めちゃ面白いらしい」と紹介されていましたね。
「そんなタイプではないので、びっくりしました!友達と一緒にいたら、1歩下がってついていくような大人しいタイプなので、そこは期待しないでくださいね」
−プレーはもちろん、イベント等での活躍も楽しみにしていますよ。ところで、尾池選手の競技歴について伺いたいのですが、ラグビーをはじめたのは高校からなんですね。
「父親の影響で4歳から中学3年まで柔道をしていたんです。中学3年の時に県大会の準決勝で負けてしまって...。全国大会出場を目指していたので、すごく悔しかったのですが、その敗戦がきっかけで柔道を辞めることにしました。もともと柔道部が強い私立の中学に通っていましたが、付属の高校に進まずに地元の公立高校へ進学したんです。そこで、監督やクラスの友達から誘われて、ラグビー部の見学に行き、そのまま3年間が終わりました(笑)」
−正式に入部届けを出していないと?
「体験入部のまま高校を卒業しました(笑)」
−ラグビーをやってみてどうでしたか?
「ラグビーは初めて経験する団体競技となりました。みんなと一緒にグラウンドを走り回ってプレーすることが新鮮で楽しかったです」
−ラグビーをはじめた時からプロップだったのですか?
「身長185cm、体重は今から30kgほど痩せていたので、ロックをしていました。そうしたら、1年の秋にプロップの先輩が怪我をしたんです。部員が少なかったので、『秋の大会だけ』と僕に声がかかりプロップで試合に出ました。ところがそのまま増量させられて、以降は3番でプレーすることになりました」
−スクラムの最前線を任されて大変だったのではないですか?
「初心者だったので、何がなんだかわからずにスクラムを組んでいたという感じでした。 それから徐々にスクラムが組めるようになりましたが、ラグビーをする上でボールを持って走ることが好きだったので、高校ではプロップだけどフィールドプレーが得意というキャラクターでやっていました。高校も大学もいわゆる強豪校ではなかったので、自由にやらせてもらったのが良かったのだと思います」
−関西大学に進んだ理由を教えてください。
「実はラグビーをはじめた当初、タックルが苦手で、柔道の癖が出てバインドをせずにそのまま投げてしまうことがあったんです。高校2年の時に出場した九州大会の試合でも相手を投げてしまって一発退場。その時に当時、早稲田大学で監督をされていた辻高志さんから声をかけていただいたんです。有名な方から声をかけていただいたことが嬉しくて、大学でもラグビーを続けたいと思うようになりました。だけど、強豪校が多い関東でレギュラーになれるという自信を持つことができなかった。そんな時に声をかけてくれたのが関西大学だったんです。九州から出たことがなかったので、1年の時は環境に馴染むことで精一杯でした」
−試合に出られるようになったのは?
「1年の時はまったく出られなくて、2年の春から試合に出場させていただくようになりました。調子が良かったのですが、夏に首の怪我をしてしまって、復帰したのがシーズン終了3ヶ月前。怪我の影響でスクラムが組めなかったので、残りの3ヶ月間は一番下のDチームでナンバーエイトとしてプレーしていました。プロップよりもボールがたくさん持てるので楽しかったですね(笑)。3年の時は怪我もなくずっと試合に出ることができました。4年の時は夏合宿で腰を悪くし、復帰後はリザーブとして試合に出ていました。大学時代は怪我が多かったですが、チームはAリーグに再昇格したり、大学選手権で法政大学を破ったり、思い出深い4年間になりました」
スクラム強化に取り組んだ近鉄時代
−大学卒業後は近鉄ライナーズへ。
「トップリーグでプレーしたいと思っていたので、誘っていただいた時はとても嬉しかったです」
−近鉄ライナーズでは社員として仕事もされていたそうですね。
「近鉄八尾駅で駅員として勤務していました。構内放送や朝のラッシュ時の対応など、仕事に慣れるまで大変でしたね」
−ラグビーについてはどうだったのでしょうか。トップリーグと大学ラグビーのレベル差を感じましたか?
「レベルがまったく違いました。特にスクラムは顕著に差を感じて...。というのも、僕が入部したシーズンから、今、コベルコスティーラーズで指導されている(スティーブ・)カンバランドコーチが近鉄に加入し、スクラムに重点を置くようになりました。これまで高校、大学とスクラムに集中して取り組んだことがなかったので、カンバランドコーチから1からスクラムについて教えていただき、技術を身に付けることができました。ただ、1年目はチーム内でスクラムを組むと先輩たちにボロボロにやられて、歯が立たなかった。まったくアピールができず1年目は試合に出られなかったのですが、2年目でチャンスを掴むことができました」
−入部2年目の2017−2018シーズンは、第2節vsトヨタ自動車ヴェルブリッツ戦でリザーブ入りし、トップリーグデビューを果たしました。
「2年目は春から夏合宿まですべての練習試合に3番で出ていたんです。開幕スタメンに手応えを感じていたのですが、結局、リザーブからも外れてしまって...。実は開幕戦が8月18日で、僕の誕生日だったんです。スケジュールが発表されてからずっと自分の誕生日にトップリーグデビューすることを目標に頑張っていたので、メンバーから外れてショックでした。それで納得ができなかったので、カンバランドコーチに直接理由を聞きにいったんです。カンバランドコーチからは開幕戦の対戦相手である豊田自動織機には、フロントローに元日本代表の選手がいて、スクラムが強力だから、お前にはまだ任せられないと言われて...。それを聞いてグラウンドで号泣しましたね」
−そんなことがあったんですね。第6節vs宗像サニックスブルース戦で初先発を勝ち取った時は嬉しかったのではないですか?
「めちゃくちゃ嬉しかったです!しかも、福岡にあるグローバルアリーナが試合会場だったので、宮崎から両親と兄が応援に駆けつけてくれました。だけど、いいところを見せようと張り切り過ぎて、試合当日のウォーミングアップの時に思い切りタックルに入ってギックリ腰になってしまったんです(苦笑)。痛み止めの注射を打って出場し、後半10分に交代。トップリーグ初先発の試合は、気持ちが空回りしちゃいました(苦笑)」
−その後、第10節から第12節まで3試合連続で先発出場だったんですよね。
「第10節からの対戦相手は、サントリー、コベルコスティーラーズ、東芝でした。強豪との3連戦に先発出場できるとは思っていなかったのでびっくりしました!」
ラグビーに没頭できる環境を求めて
−当時のコベルコスティーラーズのフロントローは、平島久照選手、現在日野レッドドルフィンズに所属する木津武士選手、そして山下裕史選手というトップリーグ屈指の強さを誇る3人でした。
「ただただ圧倒されました。だけど、試合では僕たちの調子が良くて、スクラムが押されるということは1度もなかったんです。逆に神戸ボールのスクラムを押してターンオーバーしチャンスを作る場面があり、自分たちが誇らしかった。この3連戦で自信がつき、ラグビーにもっと時間を割いて追求したいと思うようになりました。それで、ラグビーにより没頭しようとプロ選手としてサニックスへ移籍したんです。近鉄での3年間は、楽しかったですし、多くのことを学ばせていただきました」
−そして、今シーズン、宗像サニックスブルースからコベルコスティーラーズへ。
「1シーズンですが、プロ選手としてプレーしたことで、日本一が狙えるような強いチームでやりたいと欲が出てきたんです。自分の力を試したいと思い移籍してきました」
−コベルコスティーラーズで磨きたいプレーは?
「スクラムです!絶対的な自信を得られるまでスクラムは成長させたいと思います」
−神戸の不動の3番、山下選手にはもう会いましたか?
「まだなんです。山下さんは尊敬する大先輩です。胸を借りるつもりでチャレンジしていきます!」
−コベルコスティーラーズで達成したいことを教えてください。
「試合に出て日本一になること。そして、日本代表になること。コベルコスティーラーズでレギュラーポジションを獲得すれば、日本代表が近づくと思います。高校でも大学でも代表には縁がなかったので、コベルコスティーラーズで日本代表入りという大きな目標を達成したいです。あと、ラグビーマガジンに『解体心書』というコーナーがあるんですが、そこに載りたいなって。3つの目標を叶えられるように一生懸命頑張ります!」
−では最後にファンの皆様へメッセージをお願いします!
「試合に出たら、スクラムだけでなく、タックルやボールキャリーでも見せ場を作れるように頑張ります。ぜひ顔と名前を覚えてください。応援よろしくお願いします!」
−ありがとうございました。

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