インタビューInterview

close-up KOBE -Long interview-

2020/07/15 | 取材日:2020年5月15日

2019−2020シーズン総括&新シーズンに向けてインタビュー デーブ・ディロンヘッドコーチ/前川鐘平 共同キャプテン

新型コロナウイルスの感染拡大によりシーズン半ばで終了となった「ジャパンラグビートップリーグ2020」。
デーブ・ディロンヘッドコーチ、前川鐘平共同キャプテンに話を聞きました。

ヘッドコーチ
デーブ・ディロン
DAVE DILLON

すべての局面での成長を目指して
これからも全員で努力し続ける

−「ジャパンラグビートップリーグ2020」の6試合を振り返ってください。
「〝Feel the Fire〞をチームスローガンに掲げ、ファンや社員の方々の力を我々の燃やす火に変えて戦っていくことをチーム内で共有していました。その上で1戦1戦、目の前の試合に向けて準備をし、相手を自分たちの土俵に引きずり込んで優位に戦おうとしていました。試合を重ねるごとにプレーのクオリティが上がり、多くのトライを上げ、見て楽しいラグビーができていたと思います」
−特に印象に残っている試合があれば理由とともに教えてください。
「開幕戦のキヤノン戦です。『ラグビーワールドカップ2019日本大会』で巻き起こったラグビーブームがトップリーグでもそのまま継続し、神戸総合ユニバー記念競技場に大勢の方が足を運んでくれました。観客でいっぱいになったスタジアムで選手たちが良いパフォーマンスを発揮してくれて、心から楽しむことができました」
−新戦力はどうでしたか?
「新加入選手全員がチームに貢献をしてくれたと思います。平原大敬は力強いパフォーマンスを見せ、チームをリードしてくれました。ブロディ・レタリックは合流した日に日本語で自己紹介を行い、初日から強い決意を見せ、その後も素晴らしい活躍をしてくれました。ラファエレ ティモシー、アタアタ・モエアキオラはチームに活力を与えてくれました。今村陽良はポジティブな姿勢で練習に取り組み、トップリーグを経験することができました。ほかの新加入選手たちも大きな成長を見せてくれて、新シーズンでの活躍が楽しみですね」
−チームはどこが成長したと思いますか?
「コーチ陣と選手全員があらゆる局面で成長しようと取り組んでくれました。その結果、アタックとディフェンス両方の面でレベルアップすることができたと思います。アタックでは、ボールをクリエイティブに生かし続け、どこからでも攻める姿勢を見せることができました。ディフェンスではゲインラインを越えさせないという強い気持ちで相手に向かっていき、それが失点の少なさに現れました。目の前の試合に対して全員が多くの努力を費やし、素晴らしい順位につけていたので、試合の中止は残念でしたが、命より大事なものはありません。2020−2021シーズンに向けて、また全員で努力をしていき、さらなる成長を目指します」
−新シーズンの強化方針を教えてください。
「昨シーズン同様にすべての面で継続した成長を求めていきます。コベルコスティーラーズは選手だけではなく、スタッフも成長する意欲を持ち、常にベストでありたいという気持ちがなくてはいけません。コーチは自分が担当するパートについて昨シーズンの分析を行い、改善点を次のシーズンの練習に落とし込んでいく。選手は自分自身のパフォーマンスを見直します。新シーズンもさまざまな取り組みを行い、成長し続けたいと思います」
−2020−2021シーズンの目標は?
「目標は勝利を積み重ね続けることです。そのためにはスマートなプランニングを行い、その下で皆がハードワークし、前の日の自分より成長していく必要があります。どこからでも攻撃を仕掛けるエキサイティングなラグビーを進化させ、新たなシーズンでも勝利を積み重ねていきます。ファンや社員の方々がこれからも見たい、応援したい、そして誇りに思ってもらえるようなチームを目指して、たゆまぬ努力をしていきます」
−では最後にファンの皆様にメッセージをお願いします。
「熱いご声援をありがとうございました。コベルコスティーラーズはトップリーグの中で最もファンが多く、愛されているチームです。これはチームにとって大きな強みです。我々は皆様の応援から力をもらっていますので、2020‐2021シーズンも引き続き力強い声援をお送りいただきますよう、よろしくお願いします。また、皆様とグラウンドで会える日を楽しみにしています」

共同キャプテン
前川鐘平
SHOHEI MAEKAWA

どこも真似ができない
オンリーワンのチームに

−「ジャパンラグビートップリーグ2020」に向けてチームの雰囲気はどうでしたか?
「連覇に向けて選手一人ひとりが何をしなければいけないかを考え、練習だけではなく、それ以外の時でも役割を果たそうとして、非常に良い雰囲気でした」
−チームは開幕戦から6戦全勝でした。
「全チーム総当たりの勝ち点方式で優勝が決まるため、常に勝利だけでなくボーナスポイント獲得まで意識し、チーム一丸となって取り組んでいました。しかし、どのチームも強化が進んでいて、僕たちが100%の力を出し切らないと負けることも考えられました。しかも、ヤマハやサントリーといった強豪との連戦があった中で全勝できたことは、チームとしてしっかりとした準備ができ常に全力で戦った結果だと思います」
−2018−2019シーズンと比べて成長を感じたところは?
「攻撃力、守備力が増したと思います。どこからでもアタックを継続し、スペースを見つけトライにつなげる。〝理想とする観客を楽しませるボールが止まることのないアタック〞ができていました。また、ディフェンス面でもシステムがより整理され、試合中の個人の役割などが明確になったことで、失点を少なくすることができたのではないかと思います。そして、セットプレーも良くなりました。ラインアウトはブロディ・レタリックやトム・フランクリンといった2メートル級のトップ選手が中心となって細部まで追求していたので、相手ボールであっても取れないボールはないのではないかと思うくらいでした。スクラムも頼もしいベテランたちに中島イシレリが加わり、アタックでは安定感ある、ディフェンスでは攻撃的なスクラムが組めていたと思います」
−今後チームとしてレベルアップしないといけないところは?
「誰が出てもクオリティの高いラグビーができるようにならないといけません。先発メンバー以外のレベルアップにより、チーム力は格段に上がります。もう一つはトップリーグのチームは『打倒!神戸製鋼』を目標に戦いを挑んできますので、激しいプレッシャーに負けないようプレーしていかないと。そのためには日々の練習でどれだけ詳細を突き詰めていけるかが重要になってきます。これからも自分たちの目指すラグビーを進化させていき、どこも真似ができないオンリーワンのチームになりたいです」
−第3節のサントリー戦には神戸開催のトップリーグの試合で最多となる2万6312人の観客が詰めかけました。
「どの会場も満員になり、大きな声援をいただいたことに感謝の気持ちでいっぱいです。私自身は公式戦でのプレータイムはありませんでしたが、多くの観客の前でプレーすることは選手にとって、とても嬉しいことです。『ラグビーワールドカップ2019日本大会』での日本代表の活躍により生まれたラグビーブームを一過性で終わらせることなく、新シーズンも多くの人々に来ていただけるように、見て楽しいラグビーを追求していきます!」
−新シーズンに向けての抱負をお聞かせください。
「2019−2020シーズンは中止になりましたが、連覇が途絶えたわけではありませんので、新シーズンではさらに進化した、パワーアップしたコベルコスティーラーズをお見せしたいと思います。期待していてください!」
−いつも応援してくださるファンの皆様にメッセージをお願いします。
「残念ながら連覇の報告はできませんでしたが、2020−2021シーズンもコベルコスティーラーズらしいボールがよく動く楽しいラグビーをし、目標を達成したいと思います。ファンの皆様の応援は間違いなく選手の力になりますので、今後も多大なるご声援をお願いします。最後になりますが、ファンの皆様またそのご家族の健康を願っております。またスタジアムでファンの皆様にお会いできることを楽しみにしております!」

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