インタビューInterview

close-up KOBE -Long interview-

2020/06/22 | 取材日:2020年05月27日

退部選手インタビュー Part.6 ダン・カーター選手/アンドリュー・エリス選手

取材日:2020年05月27日

チームの新たな歴史の1ページを刻めたこと、
友情を育むことができたことを幸せに思います。

ダン・カーター
DAN CARTER

PROFILE

■1982年3月5日生まれ、ニュージーランド・リーストン出身

■クライストチャーチボーイズ高校→クルセイダーズ→USAペルピニャン→ラシン92→神戸製鋼コベルコスティーラーズ(2018年入部/2年間在籍)

■ポジション/SO

■2019−2020シーズンまでの公式戦出場回数/13

■代表歴/112(ニュージーランド)

−コベルコスティーラーズでのラストシーズンは第7節以降の試合が中止になってしまいました。一報を受けた時の心境をお聞かせください。
「昨年春の首の手術からコンディション調整もうまくいき、開幕戦のキヤノン戦で良いパフォーマンスが発揮できたので、チームが連覇するために全力を尽くそうと思っていました。また、2019−2020シーズンはコベルコスティーラーズでプレーする最後のシーズンになると思っていましたので、知らせを聞いた時は打ちのめされた気持ちになりました。実際、チームは順調に白星を重ねており、連覇に向けて良い位置に付けていましたから。しかし、新型コロナウイルスの感染が拡大する中で、ファンの皆様や選手の安全を考えると仕方のないことだと思い、状況を受け入れました。連覇を達成するために最後までチームに貢献できなかったことは残念ですが、一番の目標であったトップリーグ優勝を1年目のシーズンに成し遂げることができて良かったです」
−入部1年目からトップリーグ優勝を達成できると思いましたか?
「入部当時、コベルコスティーラーズはトップリーグの中でトップ4に入るか入れないかの順位に付けていました。ですが、日本一になるためのビジョンがありましたし、それを実現できるレガシーもありました。世界一のコーチであるウェイン(・スミス総監督)のもとでチームは結束し、スティールワーカーとしてトップリーグに臨み、頂点に立つことができました。サントリーとの決勝戦はすべての歯車が噛み合って、素晴らしい試合になりました。チームメイトと優勝を喜び合ったことは最高の思い出です」
−トップリーグ年間表彰式ではMVPを受賞しました。
「受賞したことは素直に嬉しかったですが、私だけの力ではありません。素晴らしいチームメイトのお陰で賞をいただくことができました」
−この2年間でもっとも印象に残っている試合を教えてください。
「やはりサントリーとの決勝戦が一番印象に残っています。コベルコスティーラーズの歴史に新たな1ページを加えることができ、幸せを感じました」
−試合以外で印象に深いことは何ですか?
「チームメイトと友情を育むことができたことですね」
−盟友アンドリュー・エリス選手とプレーできたことはどうでしたか?
「アンディーとはオンフィールド、オフフィールドでとても仲がいいので、久しぶりに同じチームでプレーし、特別な思い出ができました」
−ところで、カーター選手はご自身のSNSに日本の観光地の写真を投稿されていましたが、印象に残っている場所を教えてください。
「京都ですね。神社や寺院がたくさんあり、歴史を感じることができる街です。世界各地を訪れましたが、京都はトップクラスの美しさがありますね」
−神戸でお気に入りだった場所は?
「ノエビアスタジアム神戸です。それほど試合をする機会はありませんでしたが、『ラグビーワールドカップ2019日本大会』の会場にもなった素晴らしいスタジアムでプレーすることが大好きでした。地元のファンの皆様の前で勝利できたことも良い思い出です」
−日本でプレーして良かったと思いますか?
「日本のラグビーはレベルが高く、スピーディーで、さらにエンターテイメント性がありました。そういうラグビーを経験でき、有意義な時間を過ごせましたね」
−今後、チームに期待することとは?
「コベルコスティーラーズはこれからも頂点に立ち続けるチームです。ただ、そのためには選手一人一人が常に成長する気持ちを持って努力しないといけません。チームがさらに飛躍することを期待しています」
−チームメイトにメッセージをお願いします。
「合流初日から歓迎してくれて本当に感謝しています。ニュージーランドの家族と離れて暮らしている私を、チームの皆さんは家族の一員のように受け入れてくれました。皆さんと友情を築けて、オフフィールドでも良い時間を過ごすことができました。2シーズン、ありがとうございました」
−では最後にファンの皆様へメッセージをお願いします。
「スタジアムで大きな声援を送っていただき、ありがとうございました。2019-2020シーズンは前のシーズンよりもたくさん方々にご来場いただいていたので、最後まで戦っている姿をご覧いただきたかったのですが、それができずに残念に思います。スタジアムやイベント等で皆様とたくさん交流できたことも良い思い出です。これからもコベルコスティーラーズのサポートをよろしくお願いします」

取材日:2020年05月27日

コベルコスティーラーズでの思い出を
大切にして、次のステージへ進んでいきます。

アンドリュー・エリス
ANDREW ELLIS

PROFILE

■1984年2月21日生まれ、ニュージーランド・クライストチャーチ出身

■バーンサイド高校→リンカーン大学→クルセイダーズ→神戸製鋼コベルコスティーラーズ(2014年入部/6年間在籍)

■ポジション/SH

■2019−2020シーズンまでの公式戦出場回数/70

■代表歴/28(ニュージーランド)

−今の心境をお聞かせください。
「コベルコスティーラーズで6年間プレーし、達成したかったことをたくさん成し遂げることができました。日本を離れて寂しい気持ちはありますが、これからはセカンドキャリアを目一杯楽しもうと思います」
−今後はどうされるのでしょうか?
「できることは数多くあると思いますが、今後についてはじっくり時間をかけて決めようと思っています。12月までには決定する予定です」
−退部にあたりチームメイトに声をかけることはできたのでしょうか?
「急に帰国することになったので、挨拶することができませんでした。話したいことがたくさんあったので、それができなかったことが残念です。神戸でみんなと一緒に過ごすことができ本当に楽しかった。今度、来日した時に、感謝の気持ちを直接伝えられたらと思います」
−入部当時を振り返って印象に残っていることとは?
「神戸に着いてすぐクラブハウスへ行き、当時GMをされていた平尾(誠二)さんと会って話をしました。平尾さんとの会話から、コベルコスティーラーズはオールブラックスやクルセイダーズと同様にチームの文化や歴史を大切にしていることを感じることができました。平尾さんとクラブハウスで話したことはまるで昨日のことのようにはっきりと覚えています」
−チームにはすぐに馴染むことができましたか?
「チームに合流した日に仲間が歓迎会を開いてくれました。(田中)大治郎をはじめ、明るくてフレンドリーな性格の選手ばかりで、あっという間にチームにとけ込むことができました」
−全体練習の後、スクラムハーフの後輩たちと一緒に集まって自主練習をしている姿が印象的でした。
同じポジションの選手同士が一緒に切磋琢磨することで、皆がレベルアップし、それが自分自身にとっても良いプレッシャーになります。ニュージーランドでは当たり前にやっていることですし、レガシーを継承していくためにも、後輩を指導するのはとても重要なことなので、特別なことをしたわけではありません」
−チームソングができたのもエリス選手のアイデアからだと聞きました。
「チームソングは、チームの一体感や文化を作るために大切なことの1つです。ミーティングが始まる前や試合に勝利した時など、みんなでチームソングを歌って結束力を高めました。ほかにも、チーム内だけの特別なハイタッチも取り入れことで一体感を生み出しました」
−2018年から2シーズン、前川鐘平選手と共に共同キャプテンを務めました。チームとしては初の外国人キャプテンとなりましたが、改めてキャプテンを打診された時の心境を教えてください。
「歴史あるチームで大きな決断だったと思います。打診された後、すぐにヤンブー(山下裕史)をはじめとするベテランに、私がキャプテンをしていいのか聞きました。皆が認めてくれてキャプテンをすることになり、光栄に思いました」
−共同キャプテンに就任1年目の2018−2019シーズン、トップリーグ優勝を達成しました。優勝はどうでしたか?
「ウェイン(・スミス総監督)やデーブ(・ディロンヘッドコーチ)から指導を受け、成長の手応えを感じていましたが、決勝戦のノーサイドの笛が鳴るまで優勝できるとは思っていませんでした。チームの歴史、社員の方々、ファンの皆様の思いを感じながら特別な1週間を過ごし、決勝戦に臨んだのですが、当日は、すべてのプレーが連携していて、本当に素晴らしい試合になりました。これまでのハードワークが結実し、最高の1日になりましたね」
−スミス総監督の指導はどうでしたか?
「素晴らしいチームカルチャーを築き、レガシー活動によって会社の方々と絆を深めることができました。改めてウェインの偉大さを実感した2シーズンになりました」
−ダン・カーター選手とは公式戦2試合でハーフバック団を組みました。
「2試合ですが公式戦で一緒にプレーでき楽しかったです。試合をしながら、お互いが若かった時の記憶が蘇ってきました。これも良い思い出になりました」
−日本ですべてやり切りましたか?
「オンフィールド、オフフィールドでやり切りました!コベルコスティーラーズでの思い出を大切にして、次のステージへ進んでいきたいと思います」
−今後、チームに期待することとは?
「エキサイティングなラグビーを続け、連覇を達成してほしいと思います。そのためには常に成長するという気持ちで取り組まなくてはいけません。新しく加わった選手はチームの歴史、会社のことを知り、もう一度全員がひとつになって戦いに挑んでほしい。チームの成功を祈っています」
−チームメイトにメッセージをお願いします。
「チームメイトは兄弟のような存在でした。多くの時間を過ごしたことを決して忘れません。家族も神戸で楽しい時間を過ごすことができました。たくさんの素晴らしい思い出をありがとう!」
−では最後にファンの皆様へメッセージをお願いします。
「試合会場やイベントでいつも声をかけていただき、ありがとうございました。コベルコスティーラーズは素晴らしいファンがいて、皆様の存在が選手の力になっています。これからもコベルコスティーラーズを応援してください!よろしくお願いします!」

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