インタビューInterview

close-up KOBE -Long interview-

2018.11.30 | 取材日:2018年11月24日

新加入選手インタビュー Part.8

第3節vsサントリーサンゴリアス戦でトップリーグデビューを果たして以来、ワールドクラスのパフォーマンスを発揮し、圧倒的な存在感を放つダン・カーター選手。トップリーグでは4試合に出場し、ベストキッカーに選ばれました。いよいよ12月1日(土)からトップリーグ総合順位決定トーナメントが開幕します。新加入ながら、優勝へのキーマンであるカーター選手に意気込みを語ってもらいました。

良いシーズンを過ごせているが、まだ我々は何も達成していない。
トップリーグ優勝を目指して、総合順位決定トーナメントを戦う

ダン・カーター
Dan Carter

PROFILE

■1982年3月5日生まれ(36歳)、ニュージーランド・リーストン出身

■出身校/クライストチャーチボーイズ高

■過去の所属チーム/クルセイダーズ→USAペルピニャン(仏)→ラシン92(仏)

■ポジション/SO

■身長・体重/178cm・96kg

■代表キャップ/112(ニュージーランド)

サントリー戦でチームの一員になれた。
−東京・秩父宮で行われた第3節vsサントリーサンゴリアス戦が日本でのデビュー戦となりました。

「新しいチームに入り、初めて出場する試合では、チームメイトに自分自身がどれだけ良い選手であるのかを証明しないといけません。サントリー戦は、コベルコスティーラーズの仲間に対して、それを証明する初めての場だったので、とても緊張しました。キックミスもありましたが、80分間を通して良いパフォーマンスを発揮して勝利することができ、一安心しましたね。そして何より嬉しかったのは、チームメイトから信頼を得ることができ、ようやく本当の意味でチームの一員になれたことです。チームに合流した当初から、みんな、とても歓迎してくれて、チームの一員だと思っていましたが、サントリー戦でコベルコスティーラーズのジャージを着て戦い、真の仲間になれましたね」

−パス、キック、ラン、判断と、すべてにおいて素晴らしいプレーをされ、試合後の記者会見では、サントリーサンゴリアスの沢木敬介監督がカーター選手のことを「素晴らしい教科書が来た」と称賛されていました。

「そうなんですね。初めて知りました。対戦相手の監督からそのように高く評価していただいて光栄に思います」

−ハーフ団を組んだ日和佐篤選手は、カーター選手の体が常にディフェンスに対して正面を向いているので、相手は防御がしにくいのではないかとコメントしていましたよ。

「日和佐は観察力が鋭いですね(笑)。なるべく体を正面に向けてプレーしようと意識しています。ディフェンスに対して、腰が横を向くと相手にとって脅威になりません。パスをするにしろ、仕掛けるにしろ、基本的に腰が相手ディフェンスに対して正面を向くようにしています。これは、オールブラックスに入ってから意識させられるようになりました」


何よりも重要なのは、チームの勝利
−サントリーサンゴリアス戦の後、ウェイン・スミス総監督から連絡はありましたか。

「試合後に『誇りに思う』という内容のメールをもらいました。ベテランの外国人選手の中には、日本でそこそこのプレーをして、キャリアを終わらせるプレーヤーもいます。でも、私は違う考え方をしていて、チームに貢献したいという強い気持ちがあり、それをサントリー戦で見せることができました。ウェインも『よくやった』と認めてくれて、嬉しかったですね」

−第4節vsトヨタ自動車ヴェルブリッツ戦はノーサイド直前にトライを奪われ、引き分けに。あの試合を振り返っていただけますか。

「トヨタ自動車はフィジカルが強く、ディフェンスの良いチームです。そのようなチームに対して、勝てる状況であったにもかかわらず、勝ち切ることができなかった。悔しい結果に終わりましたが、学ぶことが多い試合になったと思います。この一戦は、特に自陣からの脱出のところで苦戦を強いられました。プレッシャーがかかる中で、どうやって敵陣へ入るのか。また、相手のディフェンスが良く、アタックがなかなか継続できない中で、どのようにして効率よく敵陣へ入り、スコアにつなげるのか。白星を失うという大きな代償を払いましたが、この試合から得た教訓は今後の戦いにいかすことができます」

−カーター選手は、サントリーサンゴリアス戦に続き、トヨタ自動車ヴェルブリッツ戦でもマンオブザマッチに選ばれましたね。

「選んでいただいたことはありがたく思いますが、勝利の方がいいですね。マンオブザマッチを差し出すことで、チームが勝つならば、いつでも返上しますよ。チームの勝利がもっとも重要ですからね」

−トップリーグでは4試合に出場し、キック成功率86.2%という数字を残して、ベストキッカーを受賞されました。

「もっと高い数字の選手がいたんじゃないですか?実は、足の怪我があったので、来日までにキックの準備にあまり時間を割くことができていなかったんです。だから、これまでの経験に頼る必要がありました。ミスもありましたが、まずまずの数字を残すことができて良かったです」


ファンの皆様の声援が大きな力になる!
−実際にトップリーグを戦って、どのように感じられましたか。

「正直な感想として、トップチームと下位のチームの間には、差があると感じましたが、全体的に見て日本のラグビーのレベルは上がっていると思いました。才能がある選手もたくさんいますし、これからまだまだ強くなるのではないでしょうか」

−12月1日(土)から総合順位決定トーナメントがはじまります。トップリーグ第1節から比べて、チームのどういうところが成長したと思いますか。

「開幕のタイミングまでチームは自分たちが目指すラグビースタイルに必要なスキルを身につけることに特化して取り組んでいました。そういう意味では、8月末の時点では、どういう戦い方をするのか等、ゲームプランについては理解度がそれほど高くなかったように思います。それが、試合を重ねる毎に、高まってきて、今では全員の中でこういうゲームをしようというイメージが共有できています。また、なぜ、そういうスキルが必要だったのかも理解できている。今後、総合順位決定トーナメントを戦う上で必要になってくるのは、激しいプレッシャーがかかる中で、いかに自分たちのラグビーを高いレベルで遂行できるかです。そこはまだまだ成長できる部分だと思いますね」

−総合順位決定トーナメントに向けて意気込みをお願いします。

「レッドカンファレンスを1位で通過し、優勝を目指すことができる位置にいることは素晴らしいことですし、これまでのところチームは良いシーズンを過ごせています。ただ、私たちが理解しなければいけないことは、まだ何も達成していないということです。私たちの目標は、あくまでもトップリーグで頂点に立つこと。目の前の試合に勝つことに集中して、最終的にトップリーグ制覇が達成できるよう一戦一戦戦っていきます」

−では最後にファンの皆様にメッセージをお願いします。

「レッドカンファレンス1位になったのは、ファンの皆様の応援も大きな要因です。いつも大勢の方々が会場に足を運んでくださり、私たちに力強い声援を送ってくれています。皆様の応援から力をもらっていますので、総合順位決定トーナメントでも大きなご声援よろしくお願いします」


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