インタビューInterview

試合後のコメント

2019/07/08 | 取材日:2019年7月5日

ジャパンラグビートップリーグカップ2019第3節vsリコーブラックラムズ戦のコメント

2連勝中のコベルコスティーラーズと1敗を喫しているリコーブラックラムズ。プール戦を1位通過するため互いに譲れぬ大事な一戦だ。テストマッチに臨む気持ちで戦う。リコー戦に向けてエリスキャプテンはそう決意を表した。

カップ戦最多となる8000人を超すラグビーファンが見守る中行われた試合は、序盤から激しい攻防が展開され、両チームの意地とプライドがぶつかり合う。先にチャンスを得たのはリコー。連続攻撃を仕掛けられ、たまらずコベルコスティーラーズが反則を犯すと、PGで先制を許す。しかしこの後、今シーズン絶好調の井関選手がカウンターアタックからチャンスメイクするなど、徐々にコベルコスティーラーズのペースに。サンウルブズからチームに戻ってきたばかりの名キッカー、パーカー選手が難しい角度のものを含めて3本のPGを沈め、9-3で前半を折り返す。

後半も先にコベルコスティーラーズがPGで得点し、12-3とリードを広げる。しかし、自陣で反則を犯しゴール前ラインアウトのピンチを迎えると、5分、モールを押し込まれトライを献上。コベルコスティーラーズはセットプレーが安定せず苦しい展開になるが、13分に相手プレーヤーがシンビンとなり数的優位になると、リコーを突き放すべく攻勢へと回った。17分、ゴール前スクラムから左へ展開し、清水選手からパスを受けた山下選手がタックルにつかまりながらも粘り腰で振り切りインゴール左隅へと飛び込む。脳震盪の疑いでパーカー選手から代わった清水選手がゴールキックを決め、19-8に。11点差にしたものの、まだまだ予断は許されない。直後のリコーのキックオフを取られると、コベルコスティーラーズは立て続けにミスや反則を犯し、ゴール前まで迫られる。相手のラインアウトのミスなどに助けられるが、自陣でのプレーが続く。互角の攻防が繰り広げられ、スコアボードは動かぬまま時間が経過する。37分、自陣でのスクラムの反則をきっかけにピンチを迎えると、このチャンスを逃さないとばかりにリコーがゴール前ラインアウトからモールを一気に押し込みトライを奪う。ゴールキックは失敗に終わり、19-13。残り時間は3分。逆転を狙い激しい攻撃を仕掛けるリコーに対し、コベルコスティーラーズは反則を犯してしまう。緊迫した雰囲気の中で相手が蹴ったPKは、タッチラインを割らずに井関選手がキャッチする。スタンドから歓声とため息が湧き上がる。懸命に追いすがるリコーをコベルコスティーラーズが振り切り、19-13でノーサイド。コベルコスティーラーズは勝ち点4を積み上げ、プールD単独1位に立った。

試合後、ディロンヘッドコーチは、「リコーは素晴らしい選手がそろっていますし、良いコーチングをされています。今日はタフなゲームを強いられました。負けてもおかしくない内容でしたが、勝ち切れたことを誇りに思います」と安堵した表情を見せた後、「1試合ごとに修正しないといけない点が出ています。戦いながら成長を遂げていきたい」と話した。

次節は7月13日(土)コカ・コーラボトラーズジャパン広島スタジアムにてマツダブルーズーマーズと対戦する。敵地での一戦となるが白星を重ね、地元・神戸での最終節に向けて勢いを加速したい。

アンドリュー・エリスキャプテン、張碩煥選手、井関信介選手のコメントです。
  • アンドリュー・エリス キャプテン(マンオブザマッチ受賞)
    「この大会のシステムを見た時にプール戦で1試合でも星を落としてしまったら、次のステージに進むのが難しくなるとチームで話をしました。絶対に負けることができない。今日のリコー戦は、テストマッチと同じくらい大きな意味を持つと全員で意思統一し、1週間練習に取り組んできました。実際、今日はテストマッチのようなインテンシティー(強度)の高い試合になりました。リコーは質の高いラグビーをしてきますし、フィジカルも強い。そしてセットプレーも強力です。そのようなチームに対し勝ち切ることができたことは良かったです。特にディフェンスで全員がハードワークしたことが勝利につながりました。ディフェンスは今週の練習の中で重視した部分です。ただ残念だったことは、これまでモールからのトライを一度も許していなかったのですが、今日は2トライも献上してしまいました。モールのディフェンスの部分は今後の課題です。勝利しましたが、まだまだチームは成長できます。さらなる高みを目指して残り2試合戦っていきます」
  • 張碩煥 選手
    「テストマッチに臨むような気持ちでこの試合を迎えました。テストマッチさながらの激しい試合になりましたが、勝つことができホッとしています。良かったところはディフェンスですが、モールからトライを取られてしまったところは反省点です。また、セットプレーもよくありませんでした。特にラインアウトはスティールされたり、反則を取られたりすることがありました。セットプレーが安定していたら、もっと得点を挙げることができていたと思います。個人的にはプレシーズンマッチの釜石戦の前に怪我をし、前節が復帰戦になりました。コンディションは万全ですが、今日はアタックでミスをする場面もありました。チームとともに自分自身も1試合ごとに成長できるよう頑張ります」
  • 井関信介 選手
    「全員の中に今日の試合はテストマッチに臨むくらい高いレベルでプレーしようという気持ちがありました。相手も激しくプレッシャーをかけてきましたが、想定通りだったので受けることなく神戸のラグビーを実行しようとしました。前半の試合運びは悪くなかったのですが、後半はなかなかリードを広げることができず焦りが出て、それが反則という形で現れ、苦しい試合展開にしてしまいました。修正が必要なところはありますが、勝って反省できることが収穫です。個人的には持ち味であるアタック力は出すことができました。分析から外側にチャンスがあることはわかっていましたので、どんどんボールをもらって仕掛けていこうと思っていました。ボールタッチの回数も多かったですし、ボールを持った時のパフォーマンスも良かった。冷静に状況判断しながら1歩でも前に出るという気持ちでゲインができました。この3試合は80分間フル出場させていただいています。昨シーズンは怪我もあり、あまり試合に出ることができなかったので、今シーズンは絶対に試合に出るという気持ちでやっています。バックスには良いメンバーが多いのでミスをしたら次はない。試合でも練習でも一瞬たりとも気を抜くことはできません。これからも試合に出続けられるように良いパフォーマンスを発揮したいと思います」

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