インタビューInterview

試合後のコメント

2018.12.19 | 取材日:2018年12月15日

トップリーグ総合順位決定トーナメント兼日本ラグビーフットボール選手権大会決勝vsサントリーサンゴリアス戦のコメント

昨シーズンの覇者・サントリーサンゴリアスとの対戦となった決勝戦。選手たちは、アシュリークーパー選手の提案で、会社と一緒に戦いたいとの思いから神戸製鋼所の作業服を着て会場入り。国歌斉唱もベンチコートの下に作業服を着て行った。

約1万7000人のラグビーファンが見守る中、カーター選手のキックオフではじまった試合は、ゲームキャプテンの橋本(大)選手が「先制パンチを打って、自分たちのペースに持ち込みたい」と話していた通り、3分、サントリー陣10mライン付近でターンオーバーするとフェイズを重ねて、カーター選手からラストパスを受けたアンダーソン選手がトライ。さらに、12分にも、サントリー陣10mライン付近のマイボールスクラムからテンポよくボールを繋いで、アンダーソン選手がトライをマークする。序盤でスコアを12-0とし、最高の滑り出しを見せたが、18分、サントリー陣10mライン付近でミスからボールを奪われ、トライを許してしまう。その後、コベルコスティーラーズはサントリー陣で攻め続けるが、なかなか取り切ることができない。32分にPGで追加得点し、15-5とした37分、サントリー陣ゴール前で相手FBのキックを有田選手がチャージし、インゴールに転がったボールを有田選手自身が抑えてトライを決める。22-5で前半が終了し、ハーフタイムに「後半最初の10分は特に集中して戦おう」と話したという。

開始早々、中島選手が絡んで反則を得ると、敵陣へ。後半も試合はコベルコスティーラーズのペースで進む。6分、サントリー陣22mライン付近にてアシュリークーパー選手の渾身のタックルでターンオーバーし、連続攻撃、ゴール前ラックから日和佐選手がさばいたボールを背後から走りこんだアシュリークーパー選手がキャッチし、そのままトライ。その2分後には、サントリーのキックオフからFW・BK一体となった連続攻撃を仕掛け、日和佐選手からパスを受けた山中選手が左コーナーへと飛び込む。勢いに乗るコベルコスティーラーズは、14分にフランクリン選手が、17分にハッティング選手がトライをマークし、48-5と大量リードを奪う。終了間際にも、山中選手がダメ押しのトライを決め、55-5でノーサイド。コベルコスティーラーズは、トップリーグでは15年ぶり、日本選手権大会では18年ぶりとなる優勝を決めた。

試合後、ディロンヘッドコーチは「ノンメンバーがよくやってくれて、チーム一丸となり、決勝に向けて素晴らしい準備ができていました。会社の作業服を着て会場入りし、試合ではスティールワーカーとして会社とともに戦いました。このような素晴らしい結果を出した選手たちを誇りに思います。コベルコスティーラーズは今日、新しい歴史を作り、再び高炉に火をつけることができました。この結果に満足せずにこれからも輝かしい歴史を作り上げていきたい」と、力強く宣言した。

ゲームキャプテンの橋本(大)選手は「感無量です」とまずひと言。その後、「平尾(誠二)さんと優勝の約束をしていたので、これ以上ないくらい嬉しいです。今シーズン、歴史を作ることをテーマにしていたので、今日の優勝を後輩たちに繋げていきたい」と、ディロンヘッドコーチ同様に、連覇への思いを述べた。

ボールをスペースに運び、相手を動かす。「強かった頃の神戸製鋼と同じようなラグビーだと思います。しんどいですけど、やっていて楽しいですね」と、橋本(大)選手。名将、ウェイン・スミス総監督のもと、チームの歴史、会社の歴史に立ち返り、春からハードワークしてきたコベルコスティーラーズは、長い苦労の末、ついに栄冠を掴み取った。

スターティングメンバーのコメントです。
  • 山下裕史 選手
    「総合順位決定トーナメント1回戦の前にDC(カーター)やクーピー(アシュリークーパー)など優勝を経験したことがあるメンバーが、今までやってきたことをそのままやればいいと、話をしてくれたんです。その言葉通り、春から積み上げてきた神戸のラグビーをやり切ろうと準備をしてきて、良い3週間を過ごし、決勝を迎えました。試合は大差がつきましたが、点差ほど楽ではありませんでした。サントリーはボールを持つと怖いチームです。最終的に相手のミスで攻撃が寸断されましたが、繋がれていたら、トライになっていたかもしれません。神戸は、一人一人が自分の仕事を全うし、自分たちのラグビーを完遂することができました。決勝で、神戸のラグビーの集大成を見せることができたと思います。入部して11年間、優勝することができなかったので、今日、歴史を作ることができ、光栄に思います。また、頑張ってくれたノンメンバーのためにも勝ちたかったので、それができたことが嬉しい。チームが1つになって勝ち取った日本一だと思います」
  • 有田隆平 選手
    「キックチャージの前に、ノックオンを2回していました。普段だったらしないようなミス。決勝という雰囲気に飲まれて、攻撃の流れを止めてしまって、何かをしないといけないと思ってキックチャージにいったら、結果的にトライになりました。ただ、実は、チャージに行くかどうか一瞬躊躇したんです。そうしたら、隣にいたDC(カーター)に『GO!』と言われて。もし、最初からチャージに行く気で走っていたら、ボールに当たっていなかったかもしれません。改めてDCはすごいなと思いました。シーズンを通して意識していたのは、セットプレーです。安定したセットプレーから良い球をBKに出せば、確実にトライを取ってくれると思っていましたから。今日もセットプレーに関しては安定していたと思います。コベルコスティーラーズに移籍し、今シーズンは特別な1年でした。そこで優勝という素晴らしい結果を出すことができて、素直に嬉しい。コカ・コーラに所属した7年間があったから、今の僕がいるので、前のチームの仲間にも感謝したいですし、僕のことを認めてくれたコベルコスティーラーズの仲間にも感謝したいと思います」
  • 平島久照 選手
    「いつもやっていることをいつも通りやれば、間違いなく勝てると、DC(カーター)やアンディー(エリス)、クーピー(アシュリークーパー)から言われて、決勝に臨みました。僕はPRとしてセットプレーの安定を一番に考えていましたし、ほかの選手も自分の仕事を全うしようと思ってグラウンドに立っていました。その結果、チームとして、最高のパフォーマンスが発揮できた。ノーサイドの瞬間は、感慨深いものがありました。入部14年目で初めての日本一。長かったですが、それだけ喜びも大きいです」
  • 張碩煥 選手
    「タックルにいった後、すぐに起きて、またポジションに入る。常にディフェンスが多い状況を作るようにしているのですが、今日は特にその動きが良かった。それが、サントリーを1トライに押さえることができた大きな要因だと思います。アタックでも、サントリーが相手だからと言って、何か特別なことをするのではなく、いつもの神戸のラグビーをしようと言っていました。優勝はとても嬉しいです。コベルコスティーラーズに入って良かった!仲間に感謝しています」
  • トム・フランクリン選手
    「1回戦で手首と肋骨を骨折していたのですが、決勝には何としても出場したかったんです。首脳陣がメンバーに選んでくれたので、今日は自分の仕事を最高のレベルでやり切ろうと試合に臨みました。後半14分のトライは、サントリー陣10mライン付近でボールをもらったので走り切れるかなと思いましたが、そのままゴールラインまで持ち込めてホッとしましたし、シーズンを通してトライを取っていなかったので、嬉しかったです。今日はみんなが自分の仕事をしっかり全うし、勝利することができました。この仲間と優勝することができて、最高の気分です!」
  • グラント・ハッティング 選手
    「アタック、ディフェンスのシステムの中で、自分の役割を果たすことが大事だと思っていました。私のトライ(後半17分)もアタックシステムの中で生まれたもの。マイボールラインアウトから皆が自分の仕事をし、繋いでくれて、トライすることができました。あれは、みんなのトライです。スーパーラグビーで優勝したことがないので、私にとって今日は初めてタイトルを取った記念すべき日になりました!全力を出し切ってプレーし、勝つことができて、ハッピーです!」
  • 橋本大輝 選手
    「感無量です。平尾(誠二)さんと優勝の約束をしていたので、これ以上ない喜びを感じています。今シーズン、チームの歴史を作ることも大きなテーマでした。その歴史の中の一人になれたことを光栄に思いますし、今後、後輩に繋げていかなくてはいけないと、責任も感じています。試合に関しては、気持ちの面で相手を圧倒することができました。それが相手を1トライに押さえるという結果に繋がったのではないでしょうか。今日は神戸のラグビーを高いレベルで完遂でき、日本一のアタックとディフェンスができました。グラウンドに立つ15人の力だけでなく、ノンメンバー、会社やファンの皆様のお陰で、日本一のラグビーができたのだと思います。すべての方々に感謝申し上げます」
  • 中島イシレリ 選手
    「試合では、これまで通り、FWで勢いをつけて、BKに良いボールを出そうと言っていました。特にブレイクダウンはフォーカスしていたところです。サントリーはバックローの選手が強いので、日和佐が早い球出しができるように、FWはしっかりファイトしようと意識して戦っていました。今日は、みんながベストパフォーマンスをしたと思います。優勝は夢のようです。本当に嬉しいです」
  • 日和佐篤 選手
    「最終的に点差は開きましたが、どこで戦況が一変するか、分かりませんでした。なので、最後まで気を抜かずに相手を叩きのめそうと意識をしていました。その中で1つのポイントとなったのは、有田のキックチャージからのトライです。1つのミスで流れは変わります。ノックオンの後にあのトライが生まれて、流れを再び引き寄せてくれました。サントリーというボールを持たせたら危険なチームに対して、良いディフェンスをし、1トライに押さえて勝つことができて嬉しいですね。今日は春からやってきたことの集大成を出すことができました」
  • ダン・カーター 選手
    「サントリーはボールを持つと危険なチームですので、ボールをキープしながら攻め続けることが重要なポイントでした。最初のトライもターンオーバーからフェイズを重ねて生まれたもの。ただ、サントリーが相手だからといって、特別なことをしたわけではありません。いつも通り神戸のラグビーをしただけです。勝利が近づいていると思ったのは、後半6分、8分と、立て続けにトライを取った時です。後半、サントリーはどこからでも仕掛けてくるだろうから、最初の10分間が大事だと話していました。もし先に相手にトライを許していたら、接戦になっていたかもしれません。前回の優勝から何年も間が空きましたが、今シーズン、頂点に立つことができて嬉しく思います。今日は、優勝への思いが特に強い橋本(大)、山下、平島、谷口といった昔からチームにいる仲間のためにも、良いプレーをしようと思っていました。自分自身のパフォーマンスにも満足していますし、チームのパフォーマンスも素晴らしかった。この優勝は、コベルコスティーラーズにとって新たな歴史を刻む特別な勝利です」
  • リチャード・バックマン 選手
    「今日は今シーズンのベストゲームだったと思います。最高の準備をして、全員が集中力高く戦った。それがスコアにも表れました。ただ、大差がつきましたが、相手は簡単に倒せるチームではないので、非常に疲れました(笑)。今シーズン、DC(カーター)やクーピー(アシュリークーパー)といった世界トップレベルの選手の間で、たくさんプレーすることができ、自分自身の成長を感じることができました。そして、チームは優勝という最高の結果を残せた。コベルコスティーラーズという特別なチームで、最高の1年を過ごすことができ、充実感でいっぱいです」
  • アダム・アシュリークーパー 選手
    「会社の作業服は、ただの服ではありません。神戸製鋼の歴史、プライドを背負ってスティールワーカーとして戦おうと思い、決勝は会社の作業服を着て、会場入りしました。選手たちの表情も良く、試合前から私は勝利を確信していました。ただ、これほどスコアが開くとは予想していませんでしたね。今日は、全員がベストパフォーマンスを発揮しました。スティールブラザーズ(チームメイト)を代表してプレーし、大きな成功に貢献できて、嬉しく思います」
  • アンダーソン フレイザー 選手
    「総合順位決定トーナメントに入ってから、これまで以上にチームの雰囲気がよく、決勝戦には自信を持って臨むことができました。2つのトライ(前半3分、12分)については、いつも通りスペースにボールを運んで、フェイズを重ねていくうちにスペースが空いたので、そのままインゴールに飛び込みました。相手より先に得点したいと思っていたので、狙い通りの展開になりました。ディフェンスもみんな気持ちが入っていて、それが相手を1トライに押さえることに繋がったと思います。コベルコスティーラーズに入ってからずっと優勝したいと思っていましたので、ノーサイドの瞬間は涙が出ました。本当に今日まで長かった。ラッシー(平島)、(谷口)到、ヤンブー(山下裕)、大橋、今村、正面といった昔からいるメンバーたちと一緒に泣きました。優勝までの道のりが長かった分、すごく幸せです!」
  • 山下楽平 選手
    「髪の毛の色は、もちろんチームカラーの赤です。この日のために赤に染めました。今日の試合は、個人的にはキックチェイスやディフェンスは満足しているのですが、アタックではほとんどボールに絡めていなかったので、終盤、点差が開いていることもあったので、ボールをもらいにいこうとかなり欲張りました(笑)。全体的なパフォーマンスとしては、まずまずだったかなと。でも、自分のパフォーマンスに関係なく、今は優勝したことが嬉しい!これからもチームの歴史を作れるように頑張ります!」
  • 山中亮平 選手
    「個人的には、ファンの皆様、会社の方々、ノンメンバーのために、気持ちを前面に出して強いプレーしようと思っていました。大学以来の決勝戦ということで緊張しましたが、試合に入ったら落ち着いてプレーできました。2つのトライ(後半8分、後半38分)については、ゴール前でボールをもらったので、強いプレーで前に出ました。今日は、アタックでも、ディフェンスでも、自分の仕事を全うすることができ、良いパフォーマンスを発揮することができたと思います。試合内容については、入りが大事だと話し、前半最初に2本トライを取って、自分たちのペースに持っていけました。その後、トライを取られて、停滞する時間はありましたが、有田が流れを引き戻してくれた。後半もクーピー(アシュリークーパー)のタックルからトライが生まれ、ゲームの主導権を握ることができ、大差での勝利となりました。優勝は、ずっと目指していたので、最高の気分です。平尾(誠二)さんが亡くなった時に優勝を誓ったので、報告したいと思います」

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