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試合後のコメント

練習試合 vs 近鉄ライナーズ戦のコメント

 取材日:2017年6月24日

練習試合 vs 近鉄ライナーズ戦のコメント

灘浜グラウンドに近鉄ライナーズを迎えての一戦。先発には、2年目のFL橋本(皓)、SH徳田、ルーキーのCTB重とFB清水(晶)といったフレッシュな顔ぶれが、リザーブには、PR平島、PR山下(裕)、LO谷口といったベテランの名前が並んだ。初戦同様、ディフェンスを中心に、春からやっていることをどれだけ出すことができるのかがフォーカスポイント。

相手キックオフではじまった試合は、3分、神戸陣22mライン付近の近鉄ボールラインアウトからモールを押し込まれて先制のトライを奪われる。ゴールキックは外れて、0-5。「あのトライで、相手ペースになってしまった」と、試合後、キャプテンの前川が話したように、勢いに乗った近鉄に、8分、ハーフウェイライン付近でターンオーバーされると、相手FBがディフェンスを突破し、そのままトライを許す。ゴールキックも決まり、0-12。その後も、攻守共に精彩を欠き、我慢の時間が続くが、必死のディフェンスでゴールラインを割らせない。そして、自陣ゴール前でのPR山崎のノットリリースザボールを誘うプレーをきっかけに、アタックに転じたコベルコスティーラーズは、相手陣に入ると、22分、ゴール前スクラムからFW・BK一体となった攻撃を仕掛け、最後はゴール前ラックからLO清水(佑)が持ち出しトライ。SO正面のゴールキックも成功し、7-12とする。ここから反撃が期待されたが、ミスが多く、なかなか攻撃を継続することができない。30分には、再びターンオーバーからボールを繋がれ、最後は相手FBに50m走り切られてトライを献上。ゴールキックも決まり、7-19とされる。しかし、近鉄に反則が立て続けに起こると、41分、ゴール前ラインアウトからモールを押し込み、LO大窪がグラウンディング。ゴールキックは外れたが、12-19と7点差で後半へと突入する。

LO芦谷、FL安井、SOイーリ、CTBバイフと4人のメンバーがグラウンドへ入った後半は、前半と一転、コベルコスティーラーズが主導権を握る。苦しんだスクラムが安定し、ブレイクダウンも、ファイトされ、ターンオーバーを許すなどしていたが、後半は、逆に相手に圧力をかけ続けた。7分には、自陣22mライン付近のカウンターアタックからテンポよくボールを回し、ゴール前ラックから前半33分に徳田から交代したSH田中→SOイーリ→CTBバイフとつないで左中間にトライ。イーリのゴールキックは外れて、17-19。12分には、ゴール前ラインアウトからFW陣が縦突進を繰り返し、最後はNo.8西林がインゴールへ、22-19とこの試合初めてリードを奪う。さらに14分にも、ターンオーバーからボールを展開し、WTB大橋が左中間にトライ。ゴールキックも決まり、29-19とする。その後、自陣での反則からゴール前で近鉄ボールのラインアウトとなり、モールを組まれ、ピンチを迎えるが、堅守を見せ、トライならず。逆に、27分には、神戸陣10mライン付近の近鉄ボールのラインアウトを大窪から替わったばかりのLO谷口がスティール、田中から交代のSH梁がキックを蹴り上げ、後半からWTBの位置に入った重がセービングしマイボールにすると、スピード感あふれる攻撃を見せ、最後はイーリが右端へキックをあげ、キャッチした重がトライ。難しい角度のゴールキックをイーリが沈め、36-19と差を広げる。攻撃の手を緩めないコベルコスティーラーズは、37分に大橋が、40分には、大橋のインターセプトからバイフがトライを決め、50-19でノーサイド。後半、立て直しに成功したコベルコスティーラーズが8トライを上げ、勝利を収めた。

前川鐘平キャプテン、西林宏祐選手、徳田健太選手、重一生選手、清水晶大選手のコメントです。

FL

前川鐘平キャプテン

「前半は、セットプレーが安定せず、ブレイクダウンでもプレッシャーを受けるなど、BKに良いボールを供給することができませんでした。また、キック処理も良くありませんでした。前半は、フィジカルで戦うことができなかったという反省があります。後半は、スコット(・ハンセンアシスタントコーチ)が来てから力を入れているディフェンスがよく機能し、相手をノートライに抑えることができましたし、アタックも、サポートプレーが良く、人数が余った状態でつなぐことができました。スクラムもメンバーが替わったこともありますが、修正できたのは良かったです。今日の出来は、50点くらい。まだまだすべてにおいて、上げていかないといけません。個人としても、1年ぶりに実戦に復帰し、今日が2試合目。まだまだという感じです。チームとしても、個人としても、さらにレベルアップをしていきます」

No.8

西林宏祐選手

「個人的に課題であるワークレートと、持ち味ではあるもののこれまで出すことができなかった突破力にフォーカスしていました。今日は、まずまずのパフォーマンスを発揮することができ、手応えを感じています。課題としては、前に出る強いタックル。この部分をもっと高めていきたいですし、ワークレート、突破力という点でも満足することなく、もっと追求していきます」

SH

徳田健太選手

「ジム(・マッケイヘッドコーチ)から求められている、早いテンポでボールをさばくことにフォーカスしていたのですが、相手のプレッシャーが激しい中で、うまくさばくことができず、スローダウンせざるを得ない状況になってしまいました。良い形でボールを供給できなかったことが反省点です。FWが苦しい時に、どうさばいていくか。早い球さばきは、自分の持ち味ですが、トップリーグに入ると、今日のような苦しい場面が多々あると思います。これをいい教訓にして、今後の成長に繋げたいです」

CTB

重一生選手

「前半はCTBだったので、ゲームを作ろうと意識していたのですが、近鉄のディフェンスのプレッシャーに、慌ててしまい、うまくアタックをコントロールすることができませんでした。また、ディフェンスでも、抜かれる場面があって。後半は、WTBに入り、WTBの仕事の一つであるキックチェイスをしっかりやろうと臨み、そこでチャンスを広げて、トライに繋げることができたのは、良かったです。神戸に入ってから2試合目ということで、すこしずつチームにフィットし、手応えを感じています。持ち味であるコンタクトを含め、これから、すべてを強化していきたいと思います」

FB

清水晶大選手

「SOが本職ですが、ジムからFBもやれるようにと言われています。2週間前のサニックス戦もFBで後半から出場させていただきました。あの試合では、得意とするアタックでアピールすることができたのですが、今日は先発で出場し、お互いに体力がある中でタイトな展開となり、うまくゲームメイクすることができませんでした。また、ディフェンスでも、1対1の場面で、外国人選手に抜かれてしまって。反省点が多い試合になりました。これを最低ラインにし、これからもっとパフォーマンスを上げていきます」

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