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試合後のコメント

練習試合 vs コカ・コーラレッドスパークス戦終了後のコメント

 取材日:2016年6月18日

練習試合 vs コカ・コーラレッドスパークス戦終了後のコメント

6月18日、灘浜グラウンドにて春の練習試合 vs コカ・コーラレッドスパークス戦が行われた。先週の練習試合は今季初のゲームということで硬さが見られたり、雨ということもありハンドリングエラーが多くなったり、またセットプレーや連携をはじめ多くの課題が出たが、成長した跡を見せたいところ。

先週と同じくSOに入ったイーリのキックオフではじまった試合は、開始5分、イーリの飛距離のあるキックでエリアを稼ぐと、ゴール前ラインアウトからモールを押し込み、先制。ゴールキックも決まり、7-0と幸先の良いスタートを切った。その直後のキックオフをFWがノックオンし、ピンチを招く場面もあったが、ここ数シーズンの持ち味でもある固いディフェンスでしのぐ。14分には、神戸陣10mライン付近からイーリが絶妙なタイミングで放ったキックパスを、大学1年以来だというWTBのポジションに入った田中がキャッチし、抜群のスピードで約50mを走り抜けビックゲイン、そこから右に展開し、最後はFLバンリーベンが右隅へとトライ。さらに17分にも、コーラ陣22mライン付近のマイボールラインアウトからモールで前進すると、SH梁が抜け出し、イーリ、No.8谷口とつないで、追加得点。ゴールキックも決まり、19-0とリードを広げる。しかしここから真夏のような暑さがボディーブローのように効いてくる。「足が止まってしまった」と、試合後にゲームキャプテンを務めた梁が話したように、それまでのアップテンポのラグビーが影を潜め、相手にペースを握られてしまう。25分には、神戸陣22mライン付近から速攻を仕掛けられると連続攻撃を受け、トライを献上。コベルコスティーラーズも素早くボールをつないで自分たちのラグビーをしようとするが、ミスや反則が出て、相手にボールを渡してしまう。36分にもトライを奪われ、19-10でハーフタイムへ。

後半はリザーブに入った10人を一気に投入。フレッシュなメンバーが入り、再び躍動感を取り戻す。4分、FLに入ったルーキー橋本のラインブレイクからチャンスを広げ、ゴール前にできたラックからボールをつないでLO大窪が左隅へトライ。その5分後にも、コ―ラ陣22mライン付近のマイボールラインアウトからFW・BK一体となってフェイズを重ねてゴール前へと迫り、ラストパスを受けたWTB林がインゴールへ。29-10とリードを広げる。しかし、前半と同じく、ここから失速。ミスや反則を立て続けに犯し、自陣から抜け出せないまま、16分、神戸陣22mライン付近のラインアウトからの連続攻撃でトライを失う。ゴールも決まり、29-17。その後も相手ペースは続き、27分にもトライを奪われてしまう。残り10分で、29-22と1トライ1ゴール差にまで詰め寄られたコベルコスティーラーズだが、ピリっとしない展開が続く。ラインアウトが安定しなかったり、反則が重なったりし、苦しい戦いを強いられるが、粘りのディフェンスでコーラのキックを交えた展開攻撃を封じて、29-22でノーサイド。春の練習試合初勝利を飾った。セットプレーの安定、反則の多さなど、まだまだ修正すべき点は多くあるが、要所要所でマッケイヘッドコーチが目指すラグビーを表現できた一戦となった。

6月25日(土)、NEC我孫子グラウンドにて開催のNECグリーンロケッツ戦は、13時キックオフだ。

梁正秋選手、沢居寛也選手、下地大朋選手、橋本皓選手、田中大治郎選手のコメントです。

PR / SO

沢居寛也選手 / 下地大朋選手

沢居寛也選手(左)
「初戦でセットプレーという課題が出ましたので、今日はセットプレーを安定させることを第一に試合に臨みました。初戦よりは良くはなりましたが、まだまだ改善の余地がある。相手にプレッシャーを受けてしまったスクラムもあります。今後はもっとスクラムを安定させることができるようにしていきたいです」

下地大朋選手(右)
「マッケイヘッドコーチの目指すスタイルが、ボールを動かすラグビーですので、反則をもらってもクィックでいくなど、積極的にボールを動かそうとしていました。僕が入った後半にしても最初はそれができていたのですが、自分を含め、みんな、途中でバテてしまって。それで規律が守れなくなって反則が増えてしまいましたし、僕も判断が遅くなりFWを迷わせてしまいました。ゲームフィットネスをもっと上げていかなければなりません。また個人的には、キックという課題も出ました。エリアを取るキックやキックの精度を高めていかないと。マッケイヘッドコーチのラグビーは、アドリブで動く部分が多いので、いい判断ができるようにしていきたいと思います」

FL

橋本皓選手

「FL、LOのポジションミーティングで、前に出て押し倒すようなタックルを決めようという話しになりました。学生時代は普通に止めるだけのタックルだったのですが、そういうドミネートするタックルを練習中から意識してやってきて、この試合で1本決めることができたのは良かったです。またアタックで1本ラインブレイクすることもできました。先週の試合でも感じましたが、セットプレー、特にスクラムでプレッシャーをかけるところなどは、今後レベルアップしていかないといけません。まだまだプレーに力強さが足りないと思いますので、フィジカルを鍛えて、そして神戸のFWに必要な細かな技術を身につけていきたいです」

WTB

田中大治郎選手

「WTBは大学1年の時以来です。久しぶりのWTBだったので、ポジショニングなど難しかったのですが、FBに入った(中濱)寛造さんが常に声をかけてくれたので、大きなミスなくやり切ることができました。WTBのポジションについては、今週はじめにマッケイヘッドコーチからスピードもあるので、WTBでもやってみないかと言われて。SHとWTB、どちらもできることは強みになりますので、どのポジションでもできるようにレベルアップしていきたいと思います」

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