インタビューInterview

close-up KOBE -Long interview-

2019.03.06 | 取材日:2019年02月03日

退部選手インタビュー Part.6

取材日:2019年02月03日

「憧れの神戸製鋼でファンの方にも愛されて、
良いラグビー人生を送ることができました!」

田中大治郎
DAIJORO TANAKA

PROFILE

■1990年7月6日生まれ、奈良県生駒市出身

■生駒少年ラグビークラブ→天理高校→京都産業大学→神戸製鋼コベルコスティーラーズ(2013年入部/6年間在籍)

■ポジション/SH

■2018-2019シーズンまでの公式戦出場回数/6

−今の心境をお聞かせください。
「あっという間の6年間でしたね。入部したのが、つい最近のような気がします。なかなか試合に出られなかったのですが、いつかチャンスが回ってくると思って、いつでも出られるように準備をしていました。必死に取り組んできましたので、悔いはありません。そういう姿勢を認めてもらったから、カップ戦総合順位決定トーナメント1回戦vsNTTコム戦でメンバー入りすることができたのだと思います。頑張ってきた自分を褒めたいです。憧れの神戸製鋼でファンの方にも愛されて、良いラグビー人生だったと思います」
−明るい性格で、『神戸のアイドル』だった田中選手ですが、チームにはすぐに馴染むことはできたのでしょうか?
「入部してすぐファンクラブ会報誌で『神戸のアイドル』と紹介された時は、まだチームにまったく馴染めていなかったので、どうしようと思いましたよ(笑)。僕の代で、京産大は入替戦にいきましたし、そんな選手が有名選手ばかりのスター軍団に入って、ここにいていいのかと肩身が狭かった。最初は居場所がなくて、同期の沢居(寛也)と一緒に小さくなっていました。チームに溶け込むきっかけとなったのは、コベルコラグビーフェスティバルです。ステージで披露したダンスパフォーマンスが受け、面白い奴だと認めてもらって、先輩たちから食事に誘ってもらうようになりました。フェスタが良いきっかけになりました」
−アンドリュー・エリス選手、佐藤貴志さん、そして今シーズンから日和佐篤選手が加わり、代表キャップを持つ選手も多く、スクラムハーフはチーム内での競争が熾烈でしたね。
「オールブラックスや日本代表でプレー経験のある選手と切磋琢磨できたから、今の僕があります。試合には出られませんでしたが、入部した頃に比べると、パフォーマンスが向上したと思います。それに、アンディー(アンドリュー・エリス)は、選手としてだけでなく、人としても素晴らしい。常にチームのことを考えていて、周りに気配りができ、あたたかい人間です。ライバルでしたが、尊敬していました。日和佐さんは、サントリーから移籍してくることを聞いた時は、ライバルが増えるので、あまりいい気持ちではなかったのですが、1シーズン一緒にプレーできて良かったです。練習に取り組む姿勢、意識が非常に高くて、さすが日本を代表するスクラムハーフだなと感心させられることばかりでした。もちろん、二人だけでなく、シュガーさん(佐藤貴志)、(梁)正秋、トク(徳田健太)といったライバルたちと良い競争ができたことも、自分自身の成長に繋がりました」
−6年間の中で一番印象に残るシーズンはいつですか?
「今シーズンです。入部3年目から3シーズン、まったく試合に出ることができなくて、今シーズン、メンバーに入ることができなかったら終わりだと必死に取り組んできました。春から良いパフォーマンスを発揮し、手ごたえを感じていましたが、結局はチャンスが回ってきませんでした。試合に出られなかったことは残念ですが、できることはすべてやり切ったので、悔いはありません。それと、今シーズン、選手をリフレッシュさせて楽しませるファングループの一員に指名されました。ファングループメンバーのクーピー(アダム・アシュリークーパー)、ニック(イーリ ニコラス)、沢居、(勝木)来幸と一緒に、週に2回、ミーティングの前に、自分たちで考案したゲームを行ったり、動画を作って上映したりしました。あと、チームソング『We are Steelers』もファングループが作ったんですよ。外国人選手でも歌えるものにしようと、ニックと一緒に歌詞を考えました。どうやってみんなを楽しませるのか、毎回内容を考えるのは大変でしたが、ファングループの活動がチームに良い影響を与えたとコーチ陣や選手から言ってもらえたので、頑張った甲斐がありました。また、ファングループに指名されたお陰で、みんなの前で話す機会が増えて、僕自身、ミーティングでの発言が多くなったんです。それも、自分にとってプラスになりました。ラグビーも妥協せずに取り組んできましたし、今シーズンは、とても充実していました」
−一番印象に残る試合とは?
「トップリーグデビューとなった2年目の2014-2015シーズン1stステージ第4節vsNTTドコモ戦も印象に残っていますし、現役最後の試合になったカップ戦総合順位決定トーナメント1回戦vsNTTコム戦も良い思い出です。だけど、一番は、やはり今シーズンのトップリーグ決勝vsサントリー戦です。準決勝vsトヨタ自動車戦も感動しましたが、決勝戦は、勝利が決まった瞬間、このチームで頑張ってきて良かったと涙が溢れました。優勝を目指してノンメンバーは試合メンバーのために良い準備をしてきましたし、試合メンバーも常に感謝してくれていました。みんなで勝ち取った優勝だと思います。会社の方々、ファンの皆様方も心から喜んでくれて、本当に嬉しかったです」
−では、最後にファンの皆様へメッセージをお願いします。
「僕が退部することを知って泣いてくれたファンの方もいました。だからこそ、ファンの皆様にプレーしている姿をもっと見せたかったという思いはあります。ファンの方に支えられてきた6年間ですので、皆様には感謝しかありません。ありがとうございました。これからも会場等で会った時はぜひ声をかけてください!皆様にまた会える日を楽しみにしています!」

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