インタビューInterview

close-up KOBE -Long interview-

2018.10.25 | 取材日:2018年10月11日

日本代表メンバーインタビュー
山下裕史選手&中島イシレリ選手

10月1日、世界選抜戦、ニュージーランド代表戦およびイングランド遠征(イングランド代表戦、ロシア代表戦)に向けた日本代表メンバーが発表され、コベルコスティーラーズから山下裕史選手と中島イシレリ選手が選ばれました(※後に山中亮平選手が追加招集)。山下選手は、2015年ラグビーワールドカップイングランド大会以来の代表復帰、また中島選手は初招集です。両選手の意気込みをお届けします。

ようやくスタートラインに立てたという感じ。
ワールドカップメンバーに入ってから喜びます

山下 裕史
Hiroshi Yamashita

PROFILE

■1986年1月1日生まれ(33歳)

■出身校/都島工業高→京都産業大

■ポジション/PR

■身長・体重/183cm・118kg

■昨シーズンまでの公式戦出場回数/151

■代表キャップ/49

−3年ぶりに日本代表に招集されました。今の心境は?
「ずっと日本代表に復帰したいと言っていたので、素直に嬉しいです」
−今回、招集されるとは思っていましたか?
「怪我やパフォーマンスが落ちているわけではなかったので、いずれ声がかかるのではないかと思っていたんですが、今年の春に名前が上がらなかった時はさすがにもうないかと半分諦めていたんです。ですので、8月末に発表されたワールドカップ日本大会の第2次代表候補に入った時は驚きました」
−9月24日から27日まで行われた和歌山キャンプはどうだったのでしょうか?
「スクラムを組めると思っていたんですが、測定とフィットネスだけだったんです。気合いは入っていましたが、こればっかりはなるようにしかなりませんからね(笑)。でも、以前チームで測った時よりもフィットネスの数値は上がりました」
−どういう状況で日本代表入りを知ったんですか?
「日本ラグビー協会のツイッターです。あ、名前があるわと(笑)」
−「嬉しい」と言われる割に淡々としていますね。
「みんな、すごく喜んでくれてありがたいんですけれど、まだワールドカップ日本大会のメンバーに入ったわけではないですから。喜び過ぎて、来年呼ばれなかったらカッコ悪いでしょ(笑)。ようやくスタートラインに立てただけですからね。まだジェイミー(・ジョセフ日本代表ヘッドコーチ)の目指すラグビーがどんなものなのかもわからないですし、スクラムも組んでいないので、14日からのキャンプでアピールして、世界選抜、オールブラックス戦、イングランド遠征を終えて、どう感じるのか。目指すところはワールドカップ出場なので、それにつながるような手応えを感じて神戸に帰って来たいですね」
−まだジェイミーの目指すラグビーがどんなものなのかもわからないとのことですが、どんな印象を持っていますか?
「役割分担がはっきりしていて、今シーズンのコベルコスティーラーズのラグビーと似ているように思います。プロップについは、スクラムが安定していることが絶対条件。スクラムに、プラスアルファとしてディフェンスやボールキャリーなどができないといけないんじゃないかな」
−日本代表のスクラムについては?
「(長谷川)慎さん(日本代表スクラムコーチ)のスクラムは、神戸のスクラムと違って、プロップが少し内に入ってフッカーを支えるように組むんです。トップリーグでもそういう組み方をしているチームはあるんですが、僕自身は経験したことがなくて。そういう新しい組み方を教えてもらって、プロップとしての知識が増えるのも楽しみです」
−今回の日本代表では、フォワード最年長ですね。
「フミさん(田中史朗/パナソニック)のお陰で、チーム最年長は避けることができました(笑)。ほんと、みんな、若い!でも、フォワード最年長だからと言って、ドシンと構えてられる状況ではないですから。しっかりアピールしながら、必要とされるなら若手にアドバイスをしたり、声をかけたりしたいと思います」
−日本代表戦に向けて意気込みをお願いします。
「日本代表はこれまでずっといいスクラムを組んでいますので、僕が入ってスタンダードを落とさないようにしないといけない。逆に、さらにレベルを上げられるようにしたい。そして、テストマッチに出場し、キャップを伸ばして神戸へ帰ってきたいですね」
−ありがとうございました。代表での活躍を期待しています。

日本代表になれたのはウェインのお陰。
神戸の代表として良いプレーをしたい

中島 イシレリ
Ishileli Nakajima

PROFILE

■1989年7月9日生まれ(29歳)

■出身校/リアホナ高→流通経済大

■過去の所属チーム/NECグリーンロケッツ

■ポジション/No.8

■身長・体重/186cm・120kg

■昨シーズンまでの公式戦出場回数/22

−日本代表初招集、おめでとうございます!
「ありがとうございます!」
−最初に和歌山キャンプのことを伺いたいのですが、スコッドに名前があった時の心境は?
「安井(龍太)からメンバーに入っているよとメールがあったんです。まったく予想していなかったので、驚きました」
−和歌山キャンプは測定が中心だったと山下選手から聞きました。
「ずっと走っていましたね。しんどかったです(苦笑)。あとはミーティング。ただ、初めて代表に関連するキャンプに参加し、周りの選手の意識の高さに刺激を受けました」
−測定はどうだったのでしょうか。
「ウエイト、フィットネス、短距離、長距離、一生懸命頑張りました!特にフィットネスはよい結果を残すことができた。だから、今回、日本代表に選んでもらったんじゃないかな」
−日本代表のメンバーに入ったことはどのような形で知ったんですか?
「クラブハウスへリカバリートレーニングをしに行った時に、(チーフアスレティックトレーナー)五明(浩一郎)さんに『おめでとう!』と声をかけられたんです。なんのことだろう?と最初は意味がわからなかったんですが、代表入りしたことを教えてもらって。実は、10月1日に発表があることも知らなかったんです(笑)。ただただ驚きましたね」
−家族の反応は?
「妻は東京にいるので、すぐに電話をしました。代表に入ったことを告げたら、嬉しさのあまり泣き出して。実は、僕も五明さんに教えてもらった時、少し涙が出ました」
−その涙の意味は?
「代表になれると思っていなかったですし、ずっと自分自身に自信がありませんでした。僕はアタックやコンタクトは得意でしたが、細かいプレーやスキルが足りなくて。代表では、細かいプレーが求められます。でも、今シーズン、ファーストミーティングでウェイン(・スミス総監督)から『代表に選ばれる才能があるのに、なぜ、入っていないんだ?』『日本代表にしてあげよう』と言ってもらって。それから意識が変わりました。毎日、自分に足りないところを考えながら練習を重ねてきた。日本代表に入ることができたのは、ウェインのお陰です。ウェインへの感謝の思いが溢れてきて、涙が出ました」
−10月26日の世界選抜戦を皮切りに、ニュージーランド代表、イングランド代表、ロシア代表との戦いが待っています。
「日本代表のジャージを着てプレーできるなんて!ワクワクしますね。オールブラックスもイングランド代表も強いですし、そういう世界のトップと戦えることが楽しみです」
−今後の目標は、日本代表としてワールドカップに出場することでしょうか。
「そうですね。ワールドカップに出場したい気持ちはありますが、先のことは考えないようにしています。目の前のことを頑張ることが大切ですから。今は、今週末の豊田自動織機戦(取材は10月9日)。そして、それが終わったら宮崎キャンプ。常に目の前のことに集中して頑張ります」
−では最後にファンの皆様へメッセージをお願いします。
「コベルコスティーラーズの代表として良いプレーを見せることができるよう頑張ります!応援よろしくお願いします!」
−ありがとうございました。

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