インタビューInterview

close-up KOBE -Long interview-

2018.03.06 | 取材日:2018年02月09日 (大窪光)・2018年02月14日 (中川昌彦)

退部選手インタビュー Part.3

取材日:2018年02月09日

怪我もありましたが、やれることをやってきたので、後悔はありません

大窪光
HIKARU OKUBO

PROFILE

■1987年12月21日生まれ、福岡県出身

■大阪市高倉中学 →近畿大学附属高校 → 大東文化大学→神戸製鋼コベルコスティーラーズ(2010年入部/8年間在籍)

■ポジション/LO

■2017-2018シーズンまでの公式戦出場回数/4

−コベルコスティーラーズに在籍した8年間を一言で表すと?
「濃かったです。試合に出られなかったり、怪我をしたり、決して楽しいだけではなかった。でも、優勝争いをするようなチームでラグビーがしたかったですし、試合にはたくさん出ることはできませんでしたが、8年間、いろいろな経験ができたことは、今後の人生においてプラスになると思います」
−入部1年目はどうだったのでしょうか?
「1年目は驚きの連続でした。大学では僕は大きい方でしたが、神戸には大きくて、体重もある選手が多い。あと、母校の大東文化大にはトンガ出身の選手がいたので、外国人選手に慣れているつもりだったのですが、一度、フレイ(アンダーソン フレイザー)に思い切りスピードに乗った状態でボールを持って真っ直ぐに当たっていったら、『よいしょ』という感じで裏向きに倒されて。驚きましたね。トップリーグというのは、こういう世界なんだと思いました。でも後々考えたら、フレイは別格に強いんですよね(笑)。フレイにひっくり返されたことは、今では良い思い出です」
−印象に残るシーズンは?
「ギャリー(・ゴールド)がヘッドコーチをしていたシーズンですね。スタメンに入ることはできませんでしたが、リザーブだったり、バックアップメンバーだったりと、首脳陣から評価されていると感じることができました。ただ、もう一歩というところで、大学の時に手術した肩が痛くなったり、膝が痛くなったりして...。どんな時でも安定したパフォーマンスをしないといけない中で、そこは葛藤がありました」
−怪我に泣いたと。
「怪我も実力なので。でも、やれることはやっていたので、後悔はありません」
−8年間で成長することはできましたか?
「試合に出られなくても、チャンスが来た時に良いプレーができるように手を抜かずに取り組んできました。そういう姿勢が当たり前になったことが、成長した部分だと思います。また、どういうプレーが求められているかを考えるようになって、仕事でも自分が求められていることは何なのかを理解できるようになりました」
−影響を受けた選手を教えてください。
「(伊藤)鐘史さんと(アンドリース・)ベッカーですね。鐘史さんは、どんな時でも常に安定したプレーができますし、ラインアウトのサイン出しもできる。それに、プレー面だけでなく、チームに良い影響を与えるような発言も多くって。鐘史さんには、よくアドバイスもしていただきましたし、尊敬できる先輩の1人です。ベッカーは、代表に入るくらいすごい選手なのに、真面目で謙虚で、後輩にもよく教えてくれる。ベッカーは先生のようでした。また、プレーに関してはとにかくチームのために体を張る。しかも試合だけでなく、練習の時からきついところできついことをやるんです。痛いとも絶対に言わなくて、後からトレーナーに聞いたら肋骨を痛めていたとか、肉離れしていたとか、そういうことがありました。ベッカーの、いつでも手を抜かない姿勢に影響を受けました。それから、清水(佑)さんも。練習でも、試合でも、黙々ときつい仕事をして。そういう選手に会えてよかったですし、ライバルとして切磋琢磨でき、僕も成長できました。この3人をはじめ、チームメイトには感謝しかありません」
−もっとも印象に残る試合は?
「初めて公式戦に出場した2013-2014シーズンの九州電力戦(1stステージ第2節/○43-14)ですね。先発で出場できるとは思っていなかったので、メンバー発表の時は驚きました。試合は、鐘史さんが途中で怪我をして、結局80分間出たんですけど、フル出場も予想していなくて。でもパフォーマンスはすごく良くて、試合後、コーチ陣に褒めていただきました。次節も出番がありそうだったのですが、その後の練習で怪我をしてしまって。九電戦はいろいろな意味で印象に残っています」
−今後はどうされるんですか?
「社業に専念します。これまで仕事の面であまり会社に貢献できなかったので、恵まれた環境でラグビーをさせていただいた分、今後は仕事を一生懸命頑張って恩返しをしていきたいと思います」
−チームメイトにメッセージをお願いします。
「頂点に立つことができるメンバーがそろっていると思います。きつい練習もしていますし、あとはそれを試合でどう出していくか。来シーズンこそ、ハードな練習をして、ラグビーを楽しんで、そして優勝してください!」
−では最後にファンの皆様方へメッセージを。
「8年間、応援ありがとうございました。どんな時でもあたたかい声をかけていただいて、ファンの方に支えられた8年間でもありました。ファンの皆様にもっと試合に出てプレーしている姿を見せたかったのですが、それができなかったことが心残りです。皆様の声援は選手の力になっていますので、これからもコベルコスティーラーズを応援してください!」

取材日:2018年02月14日

大勢の同期に囲まれて、素晴らしい時間を過ごすことができました

中川昌彦
MASAHIKO NAKAGAWA

PROFILE

■1988年7月15日生まれ、大阪府出身

■大阪市立文ノ里中学→東海大仰星高校→東海大学→神戸製鋼コベルコスティーラーズ(2011年入部/7年間在籍)

■ポジション/PR

■2017-2018シーズンまでの公式戦出場回数/13

−7年間を振り返って、一番に思い出されることを教えてください。
「ワールドカップ前の数シーズン、ヤンブーさん(山下裕史)が日本代表に招集されていたり、他の3番の選手も怪我をしたりしていて、春は、僕1人でずっと練習試合に出ていました。公式戦はあまり出られませんでしたが、練習試合にはたくさん出ることができたなって。それも良い思い出です」
−とはいえ、公式戦にも13試合に出場されています。その中でもっとも印象に残っている試合を教えてください。
「初めて公式戦に出場したNTTコミニュケーションズ戦(ジャパンラグビートップリーグ2012−2013第9節/○48-5)も、ラスト5分ですが出場し、練習試合とはまったく違う雰囲気の中ですごく緊張したことを覚えているんですが、一番印象に残っているのは、リザーブで入ったサントリー戦(ジャパンラグビートップリーグ2014-2015 1stステージ第5節/○29-22)です。出番はなかったのですが、久しぶりにサントリーに勝つことができ、ファンの方や会社の方がとても喜んでくれたことがとても印象に残っています」
−もっとも手応えを感じたシーズンはいつだったのでしょうか?
「ギャリー(ゴールド)がヘッドコーチを務めたシーズンです。その年からスクラムのコールが変わって、僕はバインドの方が合っていた。それもあって開幕からメンバーに絡むことができました。それにギャリーは指導がとてもうまくて。どこがいいのか、よくないのか、わかりやすかった。あのシーズンは成長を感じられて、充実した1年になりました」
−昨シーズンには首脳陣が選ぶ夏合宿MVPに選ばれていますね。
「スクラムを評価していただいたんですが、まさか選ばれるとは思っていなかったので、非常にうれしかったです」
−スクラムは成長を感じることができましたか?
「していたらいいですけどね(笑)。でも、らっしーさん(平島久照)からたくさん教えていただき、入部した時よりは成長していると思います」
−影響を受けた選手を教えてください。
「らっしーさんですね。スクラムのスキルが高くて、知識が豊富で、どれだけ引き出しがあるんだろうと。それに親身に教えてくれて、スクラム練習にも何度も付き合ってもらいました。らっしーさんのようなお手本となる選手が身近にいて良かったです」
−ところで、中川選手の代は、同学年の選手が多いですよね。
「タケシ(木津武士)、前川(鐘平)は、高校、大学とずっと一緒で、山中(亮平)は、大学は違いますが、高校が一緒。そして、山﨑(基生)。ほかにも入部した当時は、高校の同期の新井(慶史)に、長江(勉)、年齢は1歳上ですが、同期入部の田邊(秀樹)、そして中濱(寛造)もいた。みんな、仲がよくて、よく同期会を開催しました。同期に恵まれて、グラウンドでもプライベートでも素晴らしい時間を過ごせましたね」
−同期を含め、チームメイトにメッセージをお願いします。
「同期はまだまだ現役を続けると思いますので、怪我なく、悔いのないように1日1日を過ごしてほしいです。また前川はキャプテンですし、山崎と山中はバイスキャプテンです。チームの中心として、監督やスタッフとコミュニケーションを取りながら、チーム一丸となって優勝を目指して頑張ってください!」
−最後にファンの皆様方へメッセージを。
「試合に出た時は名前を叫んでいただいて、嬉しかったです。皆様の声援が力になっていました。7年間、あたたかい応援、ありがとうございました!」

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