インタビューInterview

close-up KOBE -Long interview-

2018.02.23 | 取材日:2018年01月17日 (コディ・レイ)・2018年02月07日 (宣原甲太)

退部選手インタビュー Part.1

取材日:2018年01月17日

自分たちがやってきたことを信じて、来シーズンこそ優勝を

コディ・レイ
CODEY REI

PROFILE

■1989年2月2日生まれ、ニュージーランド・パテア出身

■ノースハーバー→タラナキ→ブルースデベロップメント→チーフスデベロップメント→神戸製鋼コベルコスティーラーズ(2016年入部/2年間在籍)

■ポジション/SO、WTB、FB

■2017-2018シーズンまでの公式戦出場回数/19

−順位決定トーナメント2回戦vs東芝ブレイブルーパス戦(○41-17)がラストゲームとなりました。
「グラウンドに出る前にロッカールームで円陣を組んだのですが、その時にアンドリース(・ベッカー)が、『このチームで試合ができるのは今日が最後。みんなのためにプレーしよう』と声をかけたんです。彼のスピーチに、とても感情を揺さぶられました。みな、同じような気持ちだったと思います。気合いが入った状態で、私自分も良いパフォーマンスを発揮でき、試合内容も素晴らしかった。ラストゲームを完璧な勝利で飾ることができ、本当に良かったです」
−コベルコスティーラーズでプレーした2年間を振り返っていただけますか。
「1年目はチームに合流した時期が遅く、メンバーのことを知ったり、チームのやろうとしていることを理解したりする時間がないままに、トップリーグの戦いに入ったという感じでした。また日本のラグビーに慣れるのにも、少し時間がかかってしまって。そういう意味では、今シーズンはやりやすかったですし、パフォーマンスも良かったと思います。ただ、シーズン途中で怪我をし、手術をしなくてはいけなくなってしまって。それまで好調だっただけに残念でした」
−2年間で一番印象に残っている試合は?
「やっぱり秩父宮でのラストゲーム(順位決定トーナメント2回戦vs東芝ブレイブルーパス戦)ですね。あの試合は、選手全員が80分間、ずっとゲンキ(※日本語で)で、エネルギーに溢れていました。すごく良い試合だったので、どの試合が一番かと聞かれたら、間違いなくラストゲームですね」
−日本での生活はどうでしたか?
「2009年に一度U23ニュージーランド代表として名古屋と東京に3週間滞在したことがあるのですが、その時は、ラグビーに集中していたので、日本の印象はほとんどなくて。でも今回、日本に来て、2年間生活して思ったことは、とにかく食べ物が素晴らしいということ。特に焼肉はサイコーです(笑)!あと日本で初めて雪を経験しました。私が住んでいるニュージーランド・タラナキは雪が降らないので、雪を見たことも良い思い出になります」
−そういえば、マリオ・バレンティノのPVにも今シーズン初めて出演されましたね。
「スーツでバッチリ決めて、メイクもされて(笑)、カメラの前に立つなんてことは初めてのことで。セリフを言う時は、ちょっと緊張しましたね(笑)。撮影には5、6時間かかり、長い1日になりましたが、良い経験になりました。PVを収めたDVDは宝物になります」
−2シーズン一緒にプレーしたチームメイトにメッセージをお願いします。
「みんなにはすでに伝えましたが、コベルコスティーラーズが大きな成功を掴むことが私の願いです。勝利を勝ち取って頂点に立つよう、ニュージーランドから祈っています!」
−そのためには、何が必要だと思いますか?
「自分たちのやってきたことを信じること。サントリーやパナソニックなど、対戦相手を気にするのではなく、ベクトルを自分たちに向けて、これまでやってきたことを、自分を、仲間を信じて毎試合力を出し切る。優勝できるポテンシャルのあるチームだと確信していますので、どの試合でも自分たちの力を信じて最善を尽くして戦えば、良い結果がついてくると思います」
−では最後にファンの皆様方へメッセージをお願いします。
「いつも素晴らしい応援をありがとうございました。皆様の声は選手に届いていますので、その熱い応援をこれからもずっと続けてください」

取材日:2018年02月07日

楽しかったけど辛いこともあった。でも多くのことを学べた2年間でした

宣原甲太
KOTA NOBUHARA

PROFILE

■1991年1月31日生まれ、大阪府出身

■常翔啓光学園中学 →常翔啓光学園高校 → 立教大学→横河武蔵野アトラスターズ→神戸製鋼コベルコスティーラーズ(2016年入部/2年間在籍)

■ポジション/HO

−宣原選手は明るいキャラクターであっという間にチームに馴染んだような気がします。
「そうですか(笑)。ラグビーをテレビで見るようになった頃に、コベルコスティーラーズがトップリーグ初年度に優勝したんです。なので、神戸は強くてかっこいい集団というイメージがあって、実際に入っても、そのイメージのまま。みんな、クールでかっこ良くて、圧倒されたところがあり、1年目は実は結構遠慮していました(笑)。2年目からですね、全開でグイグイいくようになったのは。昨年から木津(武士)さんとカフェに行ったり、タケシ会にも呼んでもらったり、大橋(由和)さんと二人で食事に行ったりするようになりました」
−コベルコスティーラーズで過ごした2年間は宣原選手にとって、どんな時間でしたか?
「練習でも、試合会場でも、僕はずっと笑っていたと思うんです。確かに楽しい2年間でしたが、辛いこともありました。怪我が2度あり、思うようなプレーができなくて、公式戦にも出場することができなかった。でも、学ぶことも多かったです。まず、フッカーとしてのスキルを学ぶことができました。スクラムは、らっしーさん(平島久照)、金井(健雄)さん、木津さんからいろいろと教えていただいて、ラインアウトは、(伊藤)鐘史さんと(アンドリース)ベッカーから。二人は、スローに対して要求が高くて、それに応えようと必死に頑張りました。スキルを学び、ラグビーの実力に磨きをかけることはできたことは財産ですし、トップレベルの選手たちと知り合えたことも財産です」
−その中でもっとも影響を受けた選手を教えてください。
「らっしーさんですね。プロップとしてスクラムは自分の仕事であるという信念を持っていて、試合に出たらスクラムを安定させる。練習でらっしーさんと組んだことがありますが、らっしーさんがいたら本当に心強いんです。日本代表も経験されていて、スキル、経験、すべてを兼ね備えている、まさに職人だなって。それにスクラムについて聞きにいったら、すごく丁寧に教えてくれるんです。スクラムへの思いに圧倒されましたし、人としても尊敬しています」
−フッカーとして、これまで以上にスクラムにこだわるようになった。
「スクラムだけでなく、ラインアウトにもこだわるようになりました。僕はパスも得意だし、ランもできるし、タックルもほかのプレーヤーに負けないと自信を持っていたんですが、スクラムやラインアウトについては、ごまかしているところがあったんです。それを神戸に来て、より突き詰めて考えるようになりました。らっしーさんや金井さん、木津さん、鐘史さん、ベッカーに出会って、その部分をもっとやらないといけないと考えが変わって。それで、1年目のシーズンが終わった後、体を大きくしようとトレーニングをしたんです。結局、怪我をしてしまって、結果を残すことはできませんでしたが、体を大きくしたことで、学べた感覚などもありました」
−ところで、宣原選手は神戸市教育委員会と連携して行っている神戸市内の小学校でのタグラグビー教室にもよく参加されていましたね。この活動に参加したことはどうでしたか?
「前のチームでもタグラグビー教室があり、よく参加していたんですが、導入から実際に子供たちに試合をしてもらうまで、だいたい2時間あったんです。でも、神戸のタグラグビー教室は、授業の一環として行うので、1時間もありません。その中でいかに効率良く教えていくのかということも勉強になりましたし、シュガーさん(佐藤貴志)やスタッフの今村(順一)さんの子供とのコミュニケーションの取り方を見て、学ぶことも多かったです。また、シュガーさんからは、この取り組みは教育的要素もあるからと、怒るところでは怒らないといけないと言われて。すごく真摯に取り組まれているシュガーさん、今村さんと一緒に、コベルコスティーラーズという看板を背負って、より良い教室を作り上げていくことが楽しかったですね。実際に教えた子供たちが試合会場に来てくれたこともあって。神戸という街を巻き込んでラグビー盛り上げる活動に参加することができて、社会人として学ぶことが多く、とても有意義な時間を過ごすことができました」
−今後はどうされるのでしょうか?
「横河では社員として働きながらラグビーをしていたんですが、限界を感じるまでラグビーがしたいと思い、チームを辞めてニュージーランドのクラブチームでプレーした後、伝統あるコベルコスティーラーズに入部することができました。まだまだできると思っていますので、これからも現役を続けます!遠回りや寄り道しながらのラグビー人生ですが、それも悪くないとポジティブに考えていますので、経験を積んで、またトップリーグのチームでプレーできるように頑張ります!」
−チームメイトへメッセージをお願いします。
「まず仲が良かった山下楽平くんへ。怪我を直して、来シーズンはぜひ頑張ってください!応援しています。それから、選手、スタッフ、コベルコスティーラーズに関わるすべての皆さんのお陰で、とても充実した2年間を送ることができました。本当にありがとうございました!皆さんとの出会いは財産であり、一生の付き合いだと思っていますので、これからもよろしくお願いします!」
−では最後にファンの皆様方へメッセージを。
「コベルコスティーラーズファンの皆様は熱くて、チーム愛が大きくて。公式戦に出場できなかった僕に対しても、いつもあたたかい声をかけてくださり、その声がエネルギーになっていました。これからもコベルコスティーラーズを応援していただきたいですし、僕もトップリーグのチームでまたプレーできるよう全力で頑張りますので、見守っていてください!」

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